愛がイク

青年漫画のシナリオです

【愛がイク】 (68)も、もうちょっと強めに触ってくれるか?

【愛がイク】 (68)も、もうちょっと強めに触ってくれるか?

四百字詰原稿用紙換算10枚

ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常の真夏である。

 

登場人物

岩城修一(17)170㎝。2年生。

真菜(18) 180㎝。スタイル抜群の美女。

桜田優子(25) 170㎝。超グラマーな美人。

北倉エミ(17) 165㎝。キリッとした美人。

香山京子(16)165㎝。一年、キリッとした美人。組長の娘。

里香(17) 165㎝。清楚な美人でアニメ声。

久美子(16) で165㎝。キリッとした美人。以前、他校で栗栖に蹂躙されてたが修一に救われる。8話から登場。

香山房江(40) 170㎝。グラマーでむせかえるような色気を放つ美女。42話から登場。

宮田 安西高校空手部主将

脇谷 同、副将

香山組の組長(50)京子の父

同、若頭(50)温厚そうな顔

N=ナレーション&呟き

 

 

〇体育館内

舞 「きやーっ、栗栖くん!」と駆け寄る。

 

栗栖「うぅ・・・すまん。お前の仇をうつつもりが返り討ちにされてもうたわ・・・」

 

   右手で栗栖の上半身を起こして支え左手を無意識に股間に添え、

舞 「いいの、栗栖くんの気持ちだけで舞はもう胸が一杯だから・・・」

 

   栗栖、ふっと舞の手が添えられたわが股間を見る。

 

舞 「え、どうしたの?」

 

栗栖「な、なんやしらんむずむずしてきた・・・」

 

栗栖「も、もうちょっと強めに触ってくれるか?」

 

舞 「(頬を染め)う、うん・・・」

 

   股間を摩り、

舞 「なにか・・・固くなって来た・・・」

 

   頬を染めて、

舞 「これなら・・・充分出来そう・・・」

 

栗栖「(嬉しそうに)ほ、ほんまに充分か?」

 

   久美子と共にうんこ座りで栗栖の顔を覗き込み、

修一「取り込み中のとこを悪いのう」

 

栗栖「(驚き)い、岩城・・・!」

 

栗栖「ひょっとしたら試合に・・・?」

 

修一「お前の道着かせ」

 

栗栖「い、嫌じゃ!」

 

修一「何でじゃ?」

 

栗栖「お前に十八番(おはこ)をやられて堪るかい!」

 

修一「(不思議そうに)十八番ってなんじゃ?」

 

栗栖「がばっと脱いで「うっくさっ」に決まっとろうが」

 

栗栖「あれやられたらわしの道着が可哀そうじゃ」

 

久美子「ぷっ。ガラにもない可愛らしい事を」

 

修一「せんせん、そがあな事する訳がなかろうが」

 

栗栖「(疑わしそうに)ほんまじゃのう?」

 

修一「疑り深いやっちゃのー、はよ貸せや」

 

   栗栖、道着を脱ぎながら、

栗栖「あのタコ、システマをかじっとるみたいじゃ、関節技に気をつけよ」

 

修一「むふ、すっかり善人になりおって」

 

修一「じゃが全然板についちょらんぞ、のう久美子」

 

久美子「せっかく彼女の影響で真人間になりかけてんのに、そんな事ゆうたったら栗

栖が可哀そうやんかー」

 

修一「おうおう、久美子まで味方につけおって、栗栖よ、お前は色男じゃのう」

 

栗栖「(赤面し)そ、そんなつもりはないわい、はよ行ってタコをたたんで来いや」

 

   道着を着ながら、

修一「はいはい、了解でちゅー」

 

司会「栗栖のまわりで何が起こっているのか人だかりで見えませんが、安西棄権で佐

治の勝利となるのでしょうか?」

 

   館内の天井の絵に「おおおーー」と大どよめき。

 

   佐治に歩み寄る修一の絵に声、

  「な、なんとーー、まさかの岩城が登場ーーっ!」「予期せぬ彼の登場で館内がどよめきで唸りを上げています」

 

   修一を見て驚き、

房江「し、修ちゃん!・・・」

 

   優子達驚き、

愛 「修ちゃん!」

 

エミ「(心配そうに)やっぱ出るのか・・・」

 

房江(もうこんなとこでじっとしてらんないわ、修ちゃんを応援しなきゃ)

 

 

 

   同、組事務所内、

   修一がアップになったテレビ画面。

 

組長「おおー、若っ!」

 

若頭「よっ、待ってましたー二代目!」

 

組長「やっぱり最後は若が出てバシッと〆てくれなシャレにならんでー」

 

 

 

   同、体育館内

   修一を心配そうに見ている優子の背後から、

房江「先生、息子が空手部なんですが、私もチアに参加させてもらえませんか?」

 

優子「(振り向き)え・・・?」

 

房江「お願いです、どうか一緒に応援させてください!」

 

   房江に見惚れ、

優子(なんて美しい人なの・・・)

 

優子「ど、どうぞ、大歓迎です」(美人の上に色香むんむんでますます私が霞んじゃう・・・)

 

 

 

   チアの控室のドアの絵。

 

   同、チアの控室内(室内には房江のみで上はブラ、下はTバックだけの姿)

   少し前屈みになってきつきつのチア用スカートを上げる。

 

   だがグラマーすぎてスカートのホックが留まらず焦り、

房江「き、きつ・・・」

 

   なんとかホックが留まり、

房江「ふー、入ったっ」

 

 

 

   館内の天井の絵に「おおおーー」と大どよめき。

 

   大歓声の中、優子達が踊ってるのを超望遠カメラを持ったカメラマンがはいつくばって写真を撮ってる絵に司会声、

  「な、なんと、煌びやかなチアリーダーにもう一人妖艶な美女が加わり観客の興奮がさらにヒートアーップ!」

 

   楽しそうに踊る房江をみて顎が外れそうなほど驚き、

孝二「マ・・・ママ・・・」

 

   房江の豊満な身体のアップに司会声、

  「超弩級!見事にくびれた豊満なボディ!これぞセクシーダーイナマイト!」

 

   突然スカートのホックがブチっと弾け飛び、

房江「きゃっ!」

 

   スカートが脱げ落ちて下半身Tバック一枚になった房江に観客が「おおおーーっ」と大どよめき。

 

   赤面して落ちたスカートを手に持ち、

房江(もうこうなったら・・・)

 

   スカートを頭上でぐるぐる回し、

房江(恥ずかしいけど構わない。修ちゃんが勝ってくれさえすれば・・・)

 

   観客に向かって、

房江「私の匂いでムンムンのこのスカートが欲しい人――」

 

観客「はいっ!はい!はい!」と大勢が応じる。

 

房江「じゃあいくわよーー」

 

観客「おおおーーっ」

 

房江「そーれっ」と観客に向かって放り投げる。

 

   観客が一斉にスカートを奪おうと群がる。

 

   優子達、それを見てあ然。

 

   そして自分もスカートを脱ぎ、

優子(わ、私だって・・・)

 

愛 (愛だって・・・)とスカートを脱ぐ。

 

   チアリーダー全員が頭上でスカートを振り回し観客に、

優子「汗とエッチな匂いでムンムンのこのスカートがいる人――」

 

観客「はいっ!はい!はい!」と応じる。

 

京子「いくわよーー」と叫ぶ。

 

観客「おおおーーっ」

 

司会「な、なんという至福の光景。私までも興奮で声が上ずってしまいます・・・」

 

   携帯をもって驚愕し、

局員「ほ、本田さん!」

 

本田「どうした?!」

 

局員「し、瞬間視聴率・・・き、九〇%突破―!」

 

   卒倒しそうな顔で、

本田「き、きき九〇――っ!」

 

本田「(狂喜し)皆の下半身をアップで撮れーっ、特にあの熟女をガンガン撮るんだ!」

 

   踊る房江の股間のアップに本田の声、

  「テレビ史上始まって以来の百%じゃーっ!俺の名を歴史に刻むぞーーっ!」

 

 

   人ごみの後方で宮田が尻をついて両足を伸ばし、同様の格好でまだ失神している真菜の背を自分の胸にもたれさせて彼女の股間を見つめている。

 

   欲情に燃えた目でパンツの股間の横に手を伸ばす。

 

   パンツの縁を少しめくり露わになった毛を見て「ゴクッ」とツバを飲む。

 

   昂奮した宮田の右手が真菜のパンツの上から割れ目に触れる。

 

   ドキドキしながら割れ目に指の先を少し埋めたら「くちっ」と小さながたった絵に宮田の呟き、

  (ずっぽり濡れて粘着性のある音が・・・)

 

   欲情に濡れた目でその指を嗅ぎ、クラッとなる。

 

   パンツの上から割れ目に指がうずまる絵のアップに、

  「はぁ、はぁ」「もうちょっと中まで・・・」

 

   指がめり込む絵に「はぁ、はぁ、はぁ・・・」と荒い息遣い。

       つづく

 

【愛がイク】 (67)いまわろうたの誰や?

【愛がイク】 (67)いまわろうたの誰や?

四百字詰原稿用紙換算10枚

ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

 

登場人物

佐治 (21) 2mの巨人、蛇のような目。スキンヘッドに顔も含め全身に耳なし芳一のように漢字の入れ墨を入れ、1個がゴルフボール大の玉を繋いだ長い数珠を首にぶら下げ、何とも言えず不気味な顔。

 

佐治の子分A、B他二名

 

真菜(18)180㎝。スタイル抜群の美女。空手部。

 

久美子(16)165㎝。キリッとした美人。以前、他校で栗栖に蹂躙されてたが修一に救われる。8話から登場。

 

桜田優子(25) 170㎝。修一の担任。超匂いフェチ。妖艶で超グラマーな美人。

 

宮田 安西高校空手部主将

脇谷 同、副将

香山組の組長(50)京子の父

同、若頭(50)温厚そうな顔

同、子分A、B、C、D(各25)

N=ナレーション&呟き

 

 

   宮田達驚き、

宮田「なぜ栗栖がここに・・・?」

 

司会「な、何と言う事、事情は分かりませんが栗栖が安西の助っ人として登場しまし

た!」「なんと心強い助っ人でありましょうか!」

 

   失神した真菜を抱き起し宮田に、

栗栖「何しとんじゃわりゃ、はよこの子を介抱したらんかいや!」

 

宮田「(慌て)お、おう・・・」

 

   白線の外から乞うように、

舞 「栗栖君、私の仇なんか取らなくていいからあんなヤツと戦うのはやめて!」

 

   真菜をお姫様抱っこしたまま、

栗栖「そうはいかんのじゃ、お前が二度と玩具にされんように入道を倒さなならんのじ

ゃ」

 

舞 「(涙ぐみ)栗栖くん・・・」

 

栗栖「お前はわしの女じゃ、だれにも指一本触れささんで」

 

栗栖(な、なんや岩城のマネみたいで照れてしまうやんけ・・・)と照れる。

 

   舞、涙を流し両手で口を押える。

 

   その舞の様子を離れた所から見て、

久美子(ひょっとしたら栗栖の彼女・・・?)

 

久美子(ちゅう事は前回のうちの逆バージョンか?・・・)

 

   抱き抱えた真菜を宮田に手渡し、

栗栖「この子はたいした度胸じゃ、しっかり介抱したれよ」

 

宮田「あ、ありがとう・・・」

 

   宮田、安西の陣営に真菜を降ろした時にふとパンツだけの股間に目がゆく。

 

   宮田、股間を凝視したまま目がくらむ。

 

   その宮田を呆れて見て、

脇谷「お前、なに考えてんだ?」

 

宮田「(赤面し)い、いや別に・・・」

 

審判「(栗栖に詰め寄り)き、きみきみ・・・」

 

栗栖「きみきみて、わしゃ卵やないわい」

 

栗栖「回りをよお見てみい、わしを止めたらお前が観衆にボコボコにされるぞ」

 

栗栖「われはこれまでの生き様通り見て見ん振りしとりゃええんじゃ、のう?」

 

審判「(赤面)うぐ・・・」

 

久美子「あの憎たらしい栗栖がなんやええもんに見えてきた・・・」

 

久美子「(頭を振り)いやっ、ちゃうちゃう、あいつは憎たらしいクズなんや!」

 

舞 (どうしょう、もし栗栖君が殺されたら・・・)

 

舞 (はっ、岩城さんなら佐治に勝てるかも・・・)

 

   舞、ひっ迫して回りをキョロキョロ見回す。

 

   舞が久美子をキッと見つめたので自分の顔を指さし、

久美子「え?うち?・・・」

 

   すがるように久美子を捕まえ、

舞 「前回の試合を見ました。貴女は岩城さんの友人ですよね?」

 

   威張ったように、

久美子「友人とちゃう。彼女や!」

 

舞 「お願いです、岩城さんがどこにいるか教えて下さい!」

 

   拍子抜けし、

久美子(こ、ここは突っ込むとこやろが・・・)

 

舞 「お願い、早く教えて!」

 

久美子「せ、先輩なら図書室で絵本の資料を集めてるはずやけど・・・」

 

 

 

   校舎内図書室の外観。

 

   「ガラッ」と戸が開いたので机に多数の本を広げた修一が戸口を見る。

 

   はぁ、はぁとひっ迫し、

舞 「岩城さん・・・ですよね?」

 

  修一、無表情で舞を見る。

 

 

 

   同、体育館内、

   試合場真ん中で佐治と栗栖が睨み合っている絵に司会の声、

  「こんな好カードをだれが予想出来たでしょうか、共に2mを超える巨人が火花を散らせて睨み合っています」

 

佐治「世に仇なして来たお前が宗旨替えして似合いもせん善人面かー?」

 

栗栖「タコはしゃべっとらんと道頓堀でたこ焼きでも焼いとれや」

 

   場内「どーっ」と大爆笑。

 

   客席をじろりと見回し、

佐治「いまわろうたの誰やー?」

 

佐治「じっくり顔を見させてもらうさかいもう一回わろてみー」

 

   場内、しーんと静まり返る。

 

久美子「栗栖!その気色悪い妖怪をぶちのめしたりー!」

 

   久美子の方を見て驚き、

栗栖「久美子・・・」(わしを応援してくれよった・・・)

 

   久美子の方に歩み寄り、嬉しそうに、

栗栖「わ、わしを堪忍してくれるんか・・・?」

 

久美子「(はにかみ)か、堪忍した訳やないけど・・・まあ彼女のために頑張りや」

 

栗栖「(嬉しそうに)お、おう、おおきに」

 

   栗栖の横に佐治がぬーっと立って久美子に、

佐治「妖怪はお前の顔覚えたでー、地の果てまで追うから待っとりやー」

 

久美子「なんでお前みたいなタコ待たなあかんねや、息臭いから向こう行け!」

 

   優子達驚き、

優子(ひやー、なんて気の強い子なの・・・)

 

佐治「わりゃー」と飛び掛かりそうになったのを栗栖が蹴り倒し、

栗栖「われの相手はわしじゃ!」

 

久美子「栗栖!そんなタコたたんでしまえ!」

 

栗栖「おう、まかせとけ」

 

   優子達、久美子をあ然と見る。

 

脇谷「栗栖を呼び捨て・・・」と驚く。

 

   試合場真ん中、睨み合う二人に審判が、

  「はじめ!」と声をかける。

 

栗栖「明石のタコが、よおもわしの女を・・・」

 

佐治「ほおー、そないな間柄になったんか―?」

 

佐治「ほなわしゃ、お前らの縁結びの神ちゅうわけやー」

 

佐治「わしが朝から晩までやり倒したあの女に命掛けるほどの値打ちがあるかのー?」

 

栗栖「ゆうなっ!」と顔面に正拳をかますがバッと掌で掴まれ、

佐治「ゆうとくが強姦したんとちゃうでー」

 

佐治「口じゃイヤ言いながらー・・・」

 

   道場でスカートを着たまま佐治にのしかかられた舞が彼にしがみついて腰を突き上げてる絵に佐治の声、

   「いっつもアソコをズブズブにして自分から腰振ってしがみついてきよったんやでー」

 

栗栖「うぅぐ・・・」

 

佐治「それでもわしが憎いかやー?」と顔面に横蹴りをくらわせられ、

栗栖「くはっ」と吹っ飛ぶ。

 

舞 「きゃーっ」

 

司会「な、なんとあの栗栖が、いきなり劣勢に立たされました・・・」

 

   ヨロッと立ち上がった栗栖の膝を佐治が腕組みをしたままトンと蹴る。

 

   栗栖、ヨロッと倒れる。

 

栗栖「こんタコがーっ」とヨロッと立ち上がる。

 

  再度膝の横をトンと蹴られ、栗栖が「うっ」と呻き尻もちをつく絵に司会者の声、

  「は、初めて目にしましたがこの技はシステマでしょうか?・・・」

 

   膝を痛そうに押さえる栗栖の絵に尚も司会者の声、

   「執拗に関節を狙われ、まるで赤子をひねるようにもて遊ばれています・・・」

 

佐治「(栗栖を見下し)お前ごときじゃわしに指一本触れるのも無理やでー」

 

佐治「タコタコちゅうておちょくってくれたがタコちゅうのは恐ろしいんやでー」

 

   尻を突いてる栗栖の背から「バッ」と手足を絡めて羽交い絞めにする。

 

   腕で首を絞めながら、

佐治「タコちゅうのは相手に絡みついたが最後、全身の骨をへし折って喰うてしまうんやでー」

 

栗栖「うぐうぅ・・・」

 

   栗栖に耳打ちするように、

佐治「やっぱりあの女、返してもらうわなー」

 

佐治「顔はイマイチじゃが最高にええ道具もっとるさかいなー」

 

   気絶寸前の栗栖に、

佐治「しゃべくりはこの辺にして、そろそろあの世にいきやー」

 

   栗栖、全身をボキボキ締められ手足を痙攣させてるのを審判がおろおろして見ている絵に司会者の声、

  「最早これ以上続行は不可能!審判は今すぐ試合を中止させなければ危険です!」

 

   佐治を後ろから羽交い絞めにし、

審判「ス、ストーップ!すぐに離さないと危険行為とみなし退場させるぞ!」

 

佐治「ちっ、命冥加なやつじゃのー」と栗栖を放す。

 

   這いつくばったまま動けず、

栗栖「ううぅ・・・」

 

   栗栖を見下し、

佐治「そこで呻いとっても事態は変わらんでー、甘えとらんとはよ立ちやー」

 

佐治「立たんかったらあの女連れて帰るでー」

 

   栗栖、よろけて立ち上がる。

 

佐治「(感心し)ほー、あの女はそない値打ちあるかー?」

 

   佐治、飛び上がりざま栗栖の顎を「バゴッ」と蹴り上げる。

 

栗栖「ぐはっ」と血反吐を吐いて舞がいる白線の外まで吹っ飛ばされる。

       つづく

【愛がイク】 (66) 父母(ちちはは)に感謝して成仏しいやー

【愛がイク】 (66) 父母(ちちはは)に感謝して成仏しいやー

四百字詰原稿用紙換算11枚

ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

 

登場人物

佐治(21) 2mの巨人、蛇のような目。スキンヘッドに顔も含め全身に耳なし芳一のように漢字の入れ墨を入れ、1個がゴルフボール大の玉を繋いだ長い数珠を首にぶら下げ、何とも言えず不気味な顔。

 

栗栖(18)3年生。2mの巨人、恐ろしい人相。

 

舞  三年生。栗栖の彼女でごく普通顔

 

真菜(18)180㎝。スタイル抜群の美女。空手部。15話から登場。

 

北倉エミ(17) 165㎝。キリッとした美人。

 

久美子(16) で165㎝。新体操部。キリッとした美人。昔、他校で栗栖に蹂躙されてたが修一に救われる。8話から登場。

 

宮田 安西高校空手部主将

脇谷 同、副将

香山孝二  秀才で気弱そうな高3

香山組の組長(50)京子の父

同、若頭(50)温厚そうな顔

N=ナレーション&呟き

 

 

   試合場の真ん中にAと真菜が立ち、既出の審判の説明を受けている絵に司会の声、

   「さあ真菜選手、男子相手にどこまで戦えるかーー」

 

   真菜、怯えを隠せないAを憎しみの目で睨む。

 

A 「・・・あ、あの、顔の攻撃だけはやめてくれよな、鼻が折れて頬も陥没してん

だ・・・」

 

   真菜、突然ガズッと正拳で顔面を殴ったので、

A 「ぎゃっ」と悲鳴。

 

   顔を押さえてうずくまったAに、

真菜「しゃべるなカスが!」

 

   場内の「おーー」というどよめきと共に宮田達驚愕。

 

司会「な、なんと審判の合図をまたずに岩城を彷彿とさせる行き成りの先制攻撃!」

 

   優子達あ然とし、

愛 (まるで・・・)

 

エミ(修ちゃんみたい・・・)

 

   顔を押さえてのたうつAの腹をドゴッ、ドゴッと蹴り、

真菜「この間はよくもやってくれたわね」

 

   審判に止められ、

審判「や、やめなさい、これ以上やったら失格だぞ」

 

   Aがよろっと起き上がったのを見て、

審判「よし、始めっ!」

 

真菜「いやーーっ」とAめがけ突進。

 

   空中高く跳び上がり後ろ回し蹴りをAの顔面にゴズッと炸裂させる。

 

   A、包帯がほどけながら歯を三本飛ばし後頭部からドサッと倒れる。

 

司会「な、なんと・・・」

 

宮田「真菜ってこんなに強かったのか・・・?」

 

   自分でも驚き、

真菜(修ちゃんに教えられた事を毎日コツコツ反復してただけなのに・・・)

 

真菜(私こんなに強くなってたの・・・?)

 

   高く跳びあがり後ろ回し蹴りを他の選手の顔面にゴズッと炸裂させる絵に司会者の声、

   「何と全て飛び回し蹴りで立て続けに4人を倒し、残るは正体不明の主将ただ一人となりました」「まったく予想外の展開です・・・」

 

   驚嘆し、

宮田「まさかここまでやるとは・・・」

 

脇谷「独学だって言ってたがちょっと信じがたいな・・・」

 

   輿の前に四人が怯えて土下座し、

A 「無様な姿を晒してしまいお許しを・・・」

 

   輿の中からの声、

  「えーえー、お前らはただの人数合わせのペーパー部員やから気にせんでええー」

 

A 「カメラも入り舞台は整いました。主将、御出ましをー」

 

佐治「うむ・・・」

 

   Aが輿の幕を上げる絵に司会の声、

  「果たして主将とはどんな人物なのか期待が高まりますーー」

 

 

   同、組事務所内、

組長「けっ、ガキのくせに演出があざとすぎて虫唾が走るわい・・・」

 

若頭「ほんま、顔見んでもこいつのアホ面が想像できますわ」

 

 

 

   同、体育館内、

 

   輿から右足がニュウと突き出される。

 

   屈んでまだ顔が見えない姿が現れる。

 

   真菜たち安西陣営全員が注視。

 

   俯いたままの佐治がニュウと立ち上がる。

 

宮田「(驚き)でかっ・・・!」

 

   佐治(首に前出の数珠をぶらさげている)、目を閉じたまま顔を上げてそびえ立つ。

 

   おぞ気たって、

司会「・・・な、何と2mの巨漢に恐ろしい顔が乗っており、私ならこの顔を見ただけで逃げ出すでしょう・・・」

 

   観客、おぞ気たって静まり返る。

 

   宮田達も同様。

 

 

 

   同、組事務所内

   全員おぞ気たち、

組長「・・・な、なんじゃ、こいつ、これでも高校生か・・・?」

 

若頭「こ、こんな化け物とやりおうたら・・・この子、殺されてしまいまっせ・・・」

 

 

 

   同、体育館内、

脇谷「(宮田に)おい、すぐ真菜を棄権させなきゃやばいぞ・・・」

 

宮田「お、おう、すぐ審判に・・・」

 

真菜「待って、勝てないかもしれないけど戦わずに棄権なんて安西の恥になる」

 

脇谷「殺されるかもしれないのに恥もくそもあるか」

 

真菜「どうしても歯がたたなかったら自分で棄権するからやらせて」

 

宮田「真菜、どうあってもあいつとやるつもりか?」

 

   コクッと頷き、

真菜(あいつが私を襲わせた首謀者なんだから・・・)

 

   試合場の真ん中に佐治、真菜、審判が立ち説明を受けている絵に司会の声、

  「体格が違いすぎてあまりにも無謀です。安西陣営はなぜ真菜選手を棄権させないのでしょうか・・・」

 

   試合場の真ん中、目を閉じたままの佐治を見上げ、

真菜(・・・お、恐ろしい・・・)

 

   目を閉じたまま、

佐治「今日がこの世の見納めやー、父母(ちちはは)に感謝して成仏しいやー」

 

   佐治、かっと蛇のような目を開く。

 

真菜(ひっ・・・)と戦慄する。

 

宮田、脇谷「うぅ・・・」と身震いする。

 

   プルプル震え、

真菜(・・・し、修ちゃん、助けてやっぱり無理・・・)

 

佐治「お前は殺すには惜しい美人やでー」と長い舌でペロッと真菜の鼻を舐めたので、

真菜(うぃぎぃぃ、もう耐えられないー・・・)

 

   髪の毛をひっつかまれて首筋をペロッと舐められながら怖気たち、

真菜(ぎぃぃ、こ、この体格差じゃ先制攻撃しか・・・)

 

審判「では始めっ!」

 

真菜「いやーーっ」と高く跳びあがる。

 

   後ろ回し蹴りを横っ面にバチッとかますが佐治は微動もせず。

 

真菜(くっ、顎に確実にヒットしたのに・・・)と戦慄する真菜を見下し、

佐治「ダンスはもうしまいかー?」

 

   佐治、右手でいきなり真菜の首をグワシッと掴む。

 

真菜「ぐふっ」と呻く絵に司会声、

   「行き成りネックハンギング!よけられたはずなのに蛇に睨まれたカエルのように棒立ち状態の真菜選手!」

 

   真菜、首を掴まれたまま高く持ち上げられ血流が停まって顔を真っ赤にする。

 

   そして失禁し尿をボタボタと垂れ流す。

 

宮田「真菜!・・・」

 

優子「だれか止めて!死んじゃう!」

 

京子「(戦き)こいつを止められるのは修ちゃんしかおらん・・・」

 

 

 

同、組事務所内、全員おぞ気たち、

組長「だっ、だれか止めたらんかいや、この子、殺されてしまうぞ・・・わ、若、助けたってくれー」

 

 

 

   同、体育館内、

   意識が遠のき、白目になりつつ、

真菜(・・・しゅう・・・ちゃ・・・)

 

   突然だれかが後ろから佐治の膝裏をガッと蹴る。

 

   佐治が振り向くと、

孝二「(戦き)真菜さんを放せ!僕が代わりに戦うから」

 

房江「(驚き)きゃっ、孝ちゃんっ!」

 

脇谷「香山っ!あいつなにをすっとぼけたことを・・・」

 

   ずっと真菜を持ち上げたまま、

佐治「お前、この女に惚れとるんかー、なんと健気なやっちゃなー」

 

   いきなり顔に裏拳をバチンとくらわされ、

孝二「ぐぶっ」と血反吐を吐いて吹っ飛ぶ。

 

房江「きやーーっ、孝二っ!」

 

   脇谷が孝二を介抱する横で、

宮田「審判、棄権、棄権します!」

 

佐治「下っ端がやられてんのに主将は戦いもせずに知らん顔かー、立派な主将やなー」

 

宮田「ぐぅぅ・・・」

 

   小便が溜まった床を見下し、

佐治「神聖な試合場に小便たらしよってからにー」

 

   佐治、真菜のズボンをズルっと脱がせる(下半身ビキニパンツ一枚の状態)。

 

観客「おおーー」とどよめく。

 

司会「佐治!なっ、何をする気だ・・・?」

 

   持ち上げてた真菜を小便の上にうつ伏せでドカッと叩きつけ、

佐治「自分が汚したんやから舐めて綺麗にしいやー」

 

   ボロボロ泣き、

真菜「うぐうぅぅ、修ちゃん・・・助けてー・・・」

 

   真菜、後頭部をガズッっと蹴られて頭がバウンドする。

 

   意識を失った真菜の頭を踏みつけ、

佐治「はよ舐めな背骨をへし折るでー」

 

   その時、突如後ろからゴンッと佐治の後頭部に回し蹴りが炸裂。

 

佐治「ぐっ」と後頭部を押さえて膝をつく。

 

   道着を来て不敵な顔で、

栗栖「おう入道!こっからはわしが相手じゃ」

 

   場内「おおおおー」とどよめく。

 

久美子(げっ、なんで栗栖がここにおるんや・・・?!)

         つづく

【愛がイク】 (65)安西高のチアリーダー

【愛がイク】 (65)安西高のチアリーダー

四百字詰原稿用紙換算12枚

ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

 

登場人物

真菜(18)180㎝。スタイル抜群の美女。

桜田優子(25) 170㎝。超グラマーな美人。

北倉エミ(17) 165㎝。修一と同クラス。

香山京子(16)165㎝。一年、キリッとした美人。組長の娘。13話から登場。

里香(17) 165㎝。清楚な美人でアニメ声。

久美子(16)165㎝。新体操部。キリッとした美人。昔、他校で栗栖に蹂躙されてたが修一に救われる。8話から登場。

香山房江(40) 170㎝。むせかえるような色気を放つ美女。42話から登場。

宮田 安西高校空手部主将

脇谷 同、副将

香山孝二  秀才で気弱そうな高3

本田(40)テレビ局員

局員(30)本田の部下

カメラマン

三田高校空手部主将、佐治の子分A、B

香山組の組長(50)京子の父

同、若頭(50)温厚そうな顔

N=ナレーション&呟き

 

 

 

   失神した真菜の顔のアップにBの声、

  「はぁ、はぁ、いいぞ、ちょっとずつ・・・」

 

   真菜、意識が戻りふっと目を開く。

 

   勃起が入りかけてる股間を見て、

真菜「ひっ、やめ・・・」

 

   B、突然後ろから煉瓦で頭をゴズッと殴られる。

 

   真菜、A、驚愕。

 

   仰向けのB、ゴズッ、ゴズッ、ゴズッと殴られ顔面血まみれ。

 

注、ここで初めて修一の顔が明らかになる。

   怯えて修一を見上げ、

真菜「し、修ちゃん・・・」

 

修一「はぁ、はぁ」「入れられたんか?」

 

   真菜、あ然。

 

修一「入れられたんかと聞いちょるんじゃ!」

 

   修一の剣幕に怯え、

真菜「先っぽを少し・・・」

 

   憤怒の形相で唇をガリッと噛んで血を流し、

修一「ぬぐああーー」と叫ぶ。

 

A 「ひーーっ」と叫び失禁。

 

   真菜、戦きジョーと失禁。

 

   憤怒の形相で煉瓦を持ってBを見下し、

修一「おーどりゃー、よおもおれの女をーー!」

 

   修一、煉瓦でBの股間をグジャッ、グジャッ、グジャッと殴る。

 

   真菜、A、戦慄。

 

   息を切らせてAに、

修一「聞いた事にだけ答えろ。ええのう?」

 

   A、戦き頭を上下に振って頷く。

 

修一「なんで俺の女を狙った?」

 

A 「(驚愕し)あ・・・あんた、もしかしたら岩城か・・・?」

 

修一「じゃったらなんなあ?」

 

A 「マ、マジであんたの女とは知らなかったんだ。信じてくれっ」

 

   夜空の絵に修一の声、

  「・・・ほんじゃあこおゆうことか?」

 

   Aを見下し、

修一「その佐治ゆうのが俺と試合をしとうて女を襲うたちゅう事か、あ?」

 

A 「(頷き)あんたを引きずり出さないとテレビ中継されないから命令されて仕方なく・・・」

 

   バッと煉瓦を掴み、

修一「もうわれに用はない」

 

A 「(驚愕し)ひっ、ま・・・」

 

   修一、ゴズッ、ゴズッ、ゴズッとAの顔面を血まみれにして殴る。

 

修一「(真菜に)こいつには入れられとらんのかいのう?」

 

   怯えて顔を振り、

真菜「い、入れられてない・・・」

 

修一「(恐ろしい顔で)ほんまじゃのー?!」

 

   真菜、怯えてゴクとツバを飲んで頷く。

 

   煉瓦を捨て、

修一「くそっ、もう五分早かったら真菜をこんな目に合わさんで済んだのに・・・」

 

真菜「え?じゃあ私に会いに?・・・」

 

修一「(頷き) ベランダで夕焼けを見とったらふと鼻の奥を真菜の匂いが掠めて・・・」

 

修一「胸がキューとなって堪らんようになって飛んで来たんじゃ」

 

   目尻に涙を浮かべ、

真菜「うれしいよ・・・」(真菜のマ○〇の匂いは食虫花のように最強なんだから・・・)

 

真菜「修ちゃんが来てくれなかったら今頃どんな目に合わされてたか・・・」

 

   路地の絵に「ドゴッ、ドゴッ」と蹴る音。

 

   Bの腹を再度ドゴッと蹴り、

真菜「女のお腹を本気で殴って、もし妊娠してたらどうしてくれるのよー!」

 

   修一、あ然(冷や汗)。

 

 

 

   夜空の絵。

 

   夜道を腕を組んで歩きながら不安げに、

真菜「佐治ってどんなヤツなんだろ・・・?」

 

修一「もう香山さんに告白されたか?・・・」

 

真菜「え?!」(いきなり話が、ってかどんなヤツか気になんないの・・・?)

 

修一「告白されたかって聞いちょるんよ?」

 

   切なげに言い淀む真菜の表情を見て、

修一「・・・やっぱりな、最初からそんな予感がしちょったわ・・・」

 

修一「いつも真菜のそばにいて、真菜の息も声も匂いも吸われてると思ったら気がきじゃなかったわ・・・」

 

   真菜、あ然。

 

修一「真菜は飛びっきりスタイルいいし、切なくなるほどの美人じゃけんのう・・・」

 

修一「そりゃ男なら誰だって胸がぎゅーっとなって惚れちまうよな・・・」

 

   真菜、目尻を濡らしてあ然。

 

修一「香山さんは俺と違って穏やかで理性的だし、とても勝てる気がせんわ・・・」

 

   切なげに、

修一「俺、やっぱり真菜にフラれるんか?」

 

   涙と鼻水を流し、

真菜「ぐすん・・・しゅうちゃん・・・」

 

   ぎゅうと修一を抱きしめ、

真菜「修ちゃんをフル女なんかいる訳ないじゃないのー」

 

真菜「真菜がどれほど修ちゃんを愛してるか分かんないのー?」

 

   夜空の絵に会話、

  「修一の馬鹿ー、えーん」

 

  「そ、それってフラれてないって事?・・・」

 

   尚も夜空の絵に真菜の声、

  「やっばり修一のばかー、えーん」

 

 

 

〇安西高校

   体育館の外に中継車が停まってる絵にN『試合当日――』

 

   控室ドアの外に「チアリーダー控室」と書いた紙が貼ってある絵。

 

   同、室内

   優子、愛、エミ、久美子、京子、里香、全員露出の激しいチアリーダーの衣装、上は乳がはみ出そうなブラ、下は超短いスカート、パンツはほぼTバックを着て各々ストレッチをしている。

 

   エミに髪を直してもらいながら、

愛 「今回は修ちゃんが出ないから安心して見てられるね」

 

エミ「反面、修ちゃんが戦う姿を見たい気もする複雑な乙女心なんてね」

 

優子「(手を叩いて)はーい、全員集合―」

 

   ずらりと集合したメンバーを見て呆れ、

優子(よくもこれだけ美人が集まったものね、私が霞んじゃいそう・・・)

 

優子「突然頼まれてメンバー集めにあたふたしたけれど」

 

   皆の尻を後ろから見た絵に優子の声、

  「あなた達の先輩の真菜さんが出場するから元気一杯で応援してあげようね」

 

久美子「お色気全開でいっちゃいましょー」

 

全員「おーー!」

 

優子(とは言っても修ちゃんの応援じゃないからイマイチ気合いが入んないのよね・・・)

 

   人がびっしり入った体育館内の絵。

 

   同、放送席

司会「今回は岩城君の欠場で今一つ盛り上がりに欠けますが」「安西から女子選手が出場するので大いに期待したいところです」

 

   試合場の白線の外に安西の空手部が集まり、開脚した真菜が孝二に背を押さえてもらいストレッチしている。

 

   孝二がアップになったスマホの画面とカシャという音。

 

   真菜がアップになった画面とカシャという音と房江の声、

  「なんて綺麗な子・・・」

 

   観客の前列にいる房江、画面を確認しながら、

房江(自分は出ないから応援に来なくていいって言われたけど、孝ちゃんの道着姿を撮っ

とかなくちゃね・・・)

 

宮田「(真菜に)初めての試合で先鋒はちょっときつかったか?」

 

真菜「ぜんぜん平気よ。最低でも2人は倒すから見といてよ」

 

孝二「真菜さん、無理しないでね」

 

真菜「(優しく笑み)うん」

 

司会「試合は勝ち抜きトーナメント制で行われ、安西の先鋒、真菜選手が勝ち残るような事があれば大いに盛り上がります」

 

   選手が一人もいない三田高の控え場所を見て、

司会「それにしても三田高の選手の姿が見当たりませんがどうしたのでしょうか?」

 

   おおーとどよめいたので入場口を見て、

司会「あ、どうやら三田高の入場のようです」

 

   煌びやかな輿(幕で閉ざされ乗ってる人物は見えない)の前を顔にミイラの様に包帯を巻いたA、Bが担ぎ、他二名が後ろを担いで入場して来た。

 

   それを見て宮田達があ然とし、

宮田「なんじゃありゃ・・・?」

 

脇谷「輿に一人乗ってるとしても、あいつらたった五人で戦うつもりか?」

 

司会「輿に乗っての入場とはなんとも仰々しい事です」

 

   しーんと静まり返る中、輿が進む。

 

司会「彼らの異様な雰囲気に場内が静まり返ってしまいました・・・」

 

   白線の外の待機場所に輿が降ろされる絵に司会者の声、

  「こ、ここは音楽か何かで盛り上げないと、ちょっとこのままでは・・・」

 

   天井の絵に、

  「おおーー!」と大どよめき。

 

   試合場の真ん中で音楽と共に優子達が踊り始める。

 

司会「おおー、人数が増え一層煌びやかさを増した、みなさんお待ちかねの安西高のチアリーダーの登場―」

 

   驚嘆し、

本田「・・・すげえ、おい顔のアップは無論、きわどいアングルも舐めるように撮るんだぞ」

 

カメラ「(目を輝かせ)任せて下さい」

 

   セクシーに踊る優子達の絵に司会者の声、

  「よくぞこれだけ見目麗しい美女がそろったものです。モデルでも彼女たちの艶め

かしさには遠く及ばないでしょう」

 

   尚も優子達の絵に司会者の声、

  「重苦しかった場内が一瞬にして興奮のるつぼと化しました」

 

   優子達をうっとり見つめ、

房江(私もあそこに混じって踊りたいな・・・)

 

 

 

○香山組

   香山組外観。

 

   同、事務所内

   楽しそうに踊る京子がアップになったテレビ画面。

 

   ソファに掛けた組長、若頭、子分ABが驚愕し、

組長「げーっ、京子がなんでテレビに出とるんじゃ・・・?」

 

若頭「(あ然)お嬢・・・」

 

組長「若が出もせんのになんで裸で応援なんかせなならんのじゃ・・・?」

 

   愛、エミ、久美子達のアップ。

 

組長「・・・み、みんな美人じゃが、やっぱり京子が一番群を抜いとるよのうー?」

 

A、B「そらもう文句なくお嬢が一番綺麗ですわ」

 

 

 

   腰をグラインドさせて踊る優子達の絵に司会者の声、

  「セークシー!もう観客は試合そっちのけでチアリーダーに釘づけです」

 

   前後に部員が片膝をついてかしずいた輿(静まり返りとても不気味)のアップに司会者の声、

  「彼女たちの踊りを見られない輿の中の選手が気の毒でなりません・・・」

          つづく

 

 

 

 

【愛がイク】 (64) 真剣白刃どり!

【愛がイク】 (64) 真剣白刃どり!

四百字詰原稿用紙換算11枚

ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

 

    登場人物

久美子(16)165㎝。1年。新体操部。キリッとした美人。8話から登場。

宮田(18)安西高校空手部主将

脇谷(18)同、副将

真菜(18)180㎝。スタイル抜群の美女。15話から登場。眼鏡をやめコンタクトにしている。

香山孝二(18)秀才で気弱そう。

テレビ局員

本田(プロデューサー)

カメラマン

N=ナレーション&呟き

 

 

   安西高校の全景にN『放課後――』

 

   3年2組の教室内から「バゴッ」「ぎやー」「ドゴッ」「ひーーっ」と叫び声と音が廊下に響いている。

 

   同、教室内。

注、教室には真菜と孝二と彼を虐めた3人組以外誰もいない。

   失神した平田の顔をガズッと蹴り(横に田代も失神している)、

真菜「(うんざりしたように)もうやだー、こいつら手応え無さすぎるんだも~ん」

 

孝二「はっ、はっ、はっ、このクサマンが・・・」と息を切らせて由美を蹴る孝二に、机の上に座り両足を開いて椅子に置き、

真菜「香山くん、私もう人間サンドバッグに飽きちゃったよー」

 

孝二「はぁ、はぁ、実を言うとぼくも・・・」と真菜に振り向いた時、パンツが丸見えの股間を目にして、はっとする。

 

   股間にくぎ付けの孝二に気づいて頬を染め、

真菜(香山くん・・・)

 

   教室の天井の絵に会話、

  「こいつらを相手にしてても実践で役立ちそうにないから空手部に入ろうかと思って

るの」

 

  「えー、本気で言ってんの?怪我するかもしんないのに・・・」

 

   脚を開いた格好のまま、

真菜「私、もっと強くなりたいんだ」

 

   頬を染めて真菜の股間を見つめ、

孝二「・・・真菜さんが入るんなら僕も・・・」

 

真菜「そんな無理しなくても、こいつらを蹴ってるだけで結構ストレス解消になってるでしょ?」

 

孝二「やだ、僕は真菜さんと一緒にいたい・・・」

 

   真菜、切なげに孝二を見つめる。

 

真菜「ほんとに怪我しても知らないよ・・・」

 

   孝二、躊躇しながら真菜の股間に手が(震えながら)吸い寄せられる。

 

   真菜、はっとする。

 

   孝二、ドクンドクン胸が鳴る。

 

   真菜の下着がじわ~と濡れて、ほんのり性臭が漂い出る卑猥な絵のアップ。

 

   その股間を見てゴクとツバを飲み、

孝二(濡れてる・・・)

 

   真菜、近づく手を見つめドクンドクン胸が鳴る。

 

   股間に手が触れる寸前のアップ。

 

   両の太腿でパシッと孝二の手を挟み屈託のない笑顔で、

真菜「真剣白刃どり!」

 

   孝二、あ然。

 

 

 

○体育館

   体育館の天井の絵に「はいー」「バシーン」「いやーっ」と様々な音と声。

 

   レオタードで180度開脚して胸も額も床につけた久美子を背後(尻からサポーターが透けてる)から見た絵。

 

   宮田と脇谷がこちらに背を向けて部員の練習を眺めている。

 

   顔が見えない誰かの手が宮田の肩をトントンと叩く。

 

   振り向いた宮田、

宮田「おっ、真菜。どうしたんだ?」

 

   前出の格好のまま頭だけをあげ、向こうで話す真菜達を見て、

久美子(あれ・・・?)

 

真菜「空手部に入れて」と言う真菜の顔のアップに久美子のN『前に修ちゃんに強引に迫った人や。ひょっとしたら空手部に入るんやろか・・・?』

 

脇谷「えー、マジでー?!」

 

宮田「お前のクラスの噂を聞いてたから、ぜひうちにスカウトしたいって思ってたんだ」

 

脇谷「真菜みたいな美人が入ったら男臭い空手部も華やぐし、みんな喜ぶぞ」

 

   一緒にいる孝二に気づき、

脇谷「で、そっちのは?」

 

真菜「同じクラスの香山くん。よろしくね」

 

   孝二の身体を眺め、

宮田「こんな華奢な身体で大丈夫かー?」

 

真菜「身体は華奢でもヤル気はあるからそんな事言わないでよー」

 

宮田「うぅん、真菜に頼まれたら断れないよなー・・・」

 

   天井の絵に、

  「うおー、道着が板についてるなー」

 

  「すげー色っぽいやー」

 

   柔軟していた久美子、ふっと声がする方を見る。

 

   道着を着て照れた真菜と孝二に、

宮田「よし、じゃあまず正拳突きからやってみろ」

 

   真菜、腰を落として構えバッバッと左右の正拳突きをする。

 

   驚き、

久美子(型があんなけ決まるゆう事は実力も相当なはずや・・・)

 

宮田「つぎ、後ろ回し蹴り!」

 

   真菜、見事な形で高い位置にバッと後ろ回し蹴りを決める。

 

   部員達と共に驚き、

宮田「こりゃ驚いた。身体の芯がまったくぶれないし、前に習った事があるのか?」

 

真菜「えへ、ネットを観て独学で」(修ちゃんに習ってるとは言えないもんね)

 

脇谷「(宮田に)これなら香山はともかく、真菜はすぐに試合に出せるんじゃないか?」

 

真菜「試合って?」

 

宮田「実は3日後に三田高との試合があるんだ」

 

真菜「えっ、それに出させてくれるの?」

 

脇谷「向こうは試合に出た実績もない廃部寸前の空手部で、新人の小手調べにと思って受けたんだ」

 

   宮田と脇谷に嬉しそうに、

真菜「ぜひ出させて、あんた達が反対しても私出るからね」

 

   下級生の部員達が驚き各々呟く、

  (主将にタメ口・・・)

 

  (真菜さん・・・惚れそう・・・)

 

 

 

○夜。同時刻

   某テレビ局の外観。

   同、廊下

   既出のプロデューサー(以後本田)が歩いてると後ろから、

局員「本田さーん」と呼び止められる。

 

本田「よう、どうした?」

 

局員「3日後に安西高でまた試合が行われるそうですよ」

 

本田「え、それマジ?で、岩城君も当然出場するんだろうな?」

 

局員「いえ、彼は空手部員じゃないからそれはなさそうです」

 

本田「うーん・・・」と考え込む。

 

   ぱっと顔を上げ、

本田「けど前回ほどでなくとも、あの美人チアリーダーでそこそこ視聴率を取れるかも

な・・・」

 

局員「彼女らが映ると同時に瞬間視聴率が跳ね上がりましたもんね」

 

本田「よし、すぐ学校と交渉してクルーの段取りをつけてくれ。うちが独占中継するぞ」

 

局員「はい、分かりました」

 

 

   

   夕暮れ空の絵に帰宅する真菜と孝二の会話、

  「やっぱ実戦の練習はちがうわー、心地よい痛みと疲れでもう爽快爽快」

 

  「ぼくは身体のあちこちが痛くて・・・」

 

   交差した道で向かい合って立ち止まり、

真菜「じゃ、またあした学校でね」

 

孝二「(逼迫した様子で)真菜さん・・・」

 

真菜「え・・・」と言い淀む孝二を見つめる。

 

孝二「あ・・・あの・・・」

 

   切なげに孝二を見つめ、

真菜(孝二くんの気持ちは前から気づいてたけど・・・)

 

   真菜の長い太腿を後ろから見た絵に呟き、

   (でも私には・・・)

 

真菜「おやすみ」と去る。

 

   真菜の後ろ姿をぼう然と見つめ、

孝二(大好きだ・・・)

 

 

 

   真菜の後方を佐治の子分A、Bがつけている。

 

A 「どうだ、俺が2日間つけ回して見つけた女は?すげえスタイルだろ」

 

B 「こんな美人とやれるとは、もう息子がつっぱってきた」

 

   真菜のスカートからはみ出た太腿とふくらはぎのアップ。

 

   突然後ろからAに腕で首を絞められ、

真菜「うっ」

 

   Bに腹をボコッと殴られ気を失う。

 

   両側を壁に囲まれた狭い袋小路で失神してパンツむき出しで倒れてる真菜の太腿に頬ずりし、

B 「しっとり汗ばんで卑猥な匂いが・・・」

 

   太腿を舐め、

B 「なんてエロい太腿、信じられないくらい長くてむっちむち・・・」

 

A 「おい、部室に監禁する前にここで一発やっちまおうぜ」

 

B 「言われなくても、もう止まらん・・・」

 

   B、真菜のパンツに手をかける。

 

   A、目を血走らせゴクとツバを飲む。

 

   パンツをずらすと茂みがフワッと現れる。

 

   ふんわりと性臭が立ち昇る茂みを嗅ぎ、

B 「この汗混じりのムワッとした匂い堪らんわ・・・」

 

A 「いいから早くぶち込んでスッキリしょうぜ」

 

   路地の絵にBの声、

  「・・・く、くそっ、なんじゃこりゃ!」

 

   失神してる真菜の顔のアップにBの声、

  「はぁ、はぁ、ぜんぜん入んねえ!」

 

   必死に勃起を膣に押し付け、

B 「はぁ、はぁ、何でだよ!・・・」

 

   路地の絵に会話、

  「おい、ツバをつけてみろ、ツバ!」

 

  「お、おう・・・」

 

   片方の脚を曲げさせて股間を開かせ必死に勃起を膣に押し付け、

B 「おっ・・・先っぽがちょっと・・・」

        つづく

 

【愛がイク】 (63) パンツ履かな、おいど風邪ひくで

【愛がイク】 (63) パンツ履かな、おいど風邪ひくで

四百字詰原稿用紙換算13枚

ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

 

登場人物

佐治(21)蛇のような目をした2mの巨人。スキンヘッドの頭と顔も含め全身に耳なし芳一のようにお経の入れ墨をいれ、1個がゴルフボール大の玉を繋いだ長い数珠を首にぶらさげ、なんともいえず不気味な容貌。

A  佐治の子分で空手部。悪相

B  同じく悪相

栗栖 2mの巨人、恐ろしい人相

舞  三年生。ごく普通顔

N=ナレーション&呟き

 

 

○『三田高校』校門

 

   まばらに下校する生徒の中に栗栖(上はジャージ)がいる。

 

   栗栖の背後から声、

  「おい栗栖」

 

   振り向くと道着を着たA、Bがいる。

 

栗栖「(睨み)今わしのこと呼び捨てにしたか?」と言われA、B怯む。

 

栗栖「わしゃもう二度と空手はせんのじゃ。誘うてもムダじゃ」

 

A 「(少し怯え)けっ、だれがお前みたいな負け犬を誘うか、ぼけ」

 

B 「主将の佐治さんがお呼びじゃ」

 

A 「断ったら授業中に教室に乗り込まれて面倒な事になるぞ」

 

   栗栖、険しい眼光で二人を睨む。

 

 

 

    空手部部室の外観。

 

注、部室は校舎の裏手にあり見るからにすさんだ雰囲気が漂っている。

   同、部室内

   そこら中に空の一升瓶が転がり窓ガラスも所々割れてる荒んだ室内の絵。

 

   裸にふんどし一丁で首に数珠を巻き、目を閉じ腕組みをして胡坐をかいた佐治の前で、犯された裸の女生徒、舞が涙を流して「うぅぅぅ・・・」とむせび泣いてる大ゴマ。

 

注、舞の横に脱がされたカッターシャツ、スカート、ブラ、パンツあり。

   佐治の前に立ち両手をポケットに入れたまま泣く舞を見下し、

栗栖「・・・用事ゆうのはなんじゃ?」という絵に栗栖のN『高1の時にやくざを2人殺して少年院で五年打たれたちゅう話じゃが・・・』

 

   墨が入った瞼を閉じた無言の佐治の不気味な顔の絵に栗栖のN『ちゅう事

は・・・なんじゃい、もうオッサンやないけ。ようこんなんを復学させよったのう・・・』

 

   無言の佐治を見て、

栗栖「お前、難聴らしいの。補聴器をこうたらまた呼べや」と帰りかける。

 

   かっと目を見開き(蛇の目の様でなんとも不気味)、

佐治「まちやー」

 

   栗栖、不敵な表情でゆっくり振り向く。

 

佐治「岩城とかゆう坊主にぶざまにやられた 栗栖ちゅうのはわれかー?」

 

   栗栖、無言で睨む。

 

佐治「あげくに空手部のOBに狙われて大阪におれんようになってここに転向して来たらしいのー?」

 

栗栖「お前は興信所か?」

 

   手招きし、

佐治「話が遠いわい、まあ座れや」

 

   舞を抱き起し、

栗栖「この子を帰したってくれたら座ってもええがのう・・・」

 

   舞、はっと栗栖を見る。

 

佐治「女をこまして半殺しにされたわれの言葉とは思えんが、まあ好きにしいやー」

 

   栗栖、震えてすがるように彼を見つめる舞の肩に自分のジャージをかけてやる。

 

 

 

   同、部室の外、

   舞に着せてやったブカブカのジャージのファスナーを上げてやり(カッターを着てスカートも履いている)、

栗栖「ほな行き。もう、こんなとこへ近づいたらあかんぞ」

 

   涙を流して首を振り、

舞 「一旦目をつけられたら最後、どこに逃げても・・・」

 

   怯える舞を見つめ愕然とし、

栗栖(わしも久美子にこの子とおんなじ思いさせたゆう事か・・・)

 

   尚も愕然とし、 

栗栖(わしゃ、なんちゅう事をしたんじゃい・・・)

 

舞 「・・・もう一生あの人からは逃げられない・・・」

 

栗栖「・・・分かっとる」

 

栗栖「じゃが、わしが何とかしたるさかい心配すな」

 

   栗栖を見てあ然とし、

舞 「ほんとに・・・?」

 

栗栖「ああ、ほんまじゃ」

 

   ばっと栗栖に抱きつき、

舞 「このご恩は一生忘れません・・・」

 

栗栖「(赤面し)れ、礼を言われとうてやるんとちゃうわい。はよ行き」

 

 

 

   部室の天井の絵。

 

   互いに向かい合って胡坐をかき、

佐治「ガラにもない善行を施して、お前、自分でさぶいぼたたんかー?」

 

佐治「まあそりゃどおでもええが、単独で岩城をブチ殺すのは訳無いんやがー」

 

   栗栖、ふと目の前で丸まった舞のパンツに目を留める。

 

佐治「わしゃ、あいつを仕留めるとこをテレビで全国中継されたいんやー」

 

   栗栖、パンツを握る。

 

   それをポケットに入れる。

 

   佐治、蛇のような目でそれを見る。

 

佐治「あいつが出場せなテレビはきょらんやろしー」

 

佐治「何とか岩城を試合に引きずり出すええ手を教えてもらいとおてお前を呼んだんや

ー」

 

栗栖「そのお経みたいに語尾を伸ばすのやめや、気色悪うてかなわんわいや」

 

   佐治、蛇の目で栗栖を見つめる。

 

栗栖「あいつは部員やないし、そりゃ無理じゃろうのう」

 

栗栖「そもそも、わしやお前とは次元の違うやつなんじゃ」

 

佐治「(睨み)もう一回聞くでー」

 

佐治「ほな妙案はないちゅうことかのー?」

 

栗栖「(睨み)そおゆうことじゃのう」

 

   右手を胸元に立て、

佐治「厭離穢土、欣求浄土 (おんりえど ごんぐじょうど)この世はいやだー、あの世へいきたいー」と唱える不気味な絵。

 

   佐治、突然横に立ててあった新品の一升瓶をバッと握る。

 

   一升瓶で「パカーン」と頭を横殴りにされ、栗栖が「ぐあっ」と叫ぶ。

 

   ゆらっと立ち上がり、

佐治「妙案がないやつにゃ用がないのー」

 

佐治「やっぱり、われがやったように岩城の学校の女をいてこますしかないみたいじゃのー」

 

   栗栖、顔面血だるまでふらっと立ちあがる。

 

   次の瞬間、佐治に目にも止まらぬ速さで喉輪をかまされ「かっ」と叫び吹っ飛ぶ。

 

   佐治、後頭部から倒れた栗栖の左腕を素早く取る。

 

   一瞬で十字固めをかけられ、

栗栖「うがあーー」

 

   「ポキッ」と腕を折られ、

栗栖「ぎええーー」と断末魔の悲鳴を上げる。

 

 

 

   夕焼け空の絵。

 

   栗栖が左腕をブラブラさせ、よろめいて部室の外に出てくる。

 

   舞が必死の形相で駆け寄り栗栖の肩を抱き、

舞 「栗栖君っ!・・・」

 

栗栖「(驚き)なんじゃ、まだおったんかい?」

 

舞 「心配で堪らなかったの。私のためにこんな酷い目に・・・」

 

栗栖「可愛い子は暗うなる前に家に帰るもんじゃ」

 

舞 「(ぽっと頬を染め)舞みたいに汚れた女なんか誰も相手にしないわ・・・」

 

栗栖「舞ゆうんか?可愛らしい名前じゃのう」

 

   舞、赤面してあ然。

 

   舞に肩を抱かれて歩きながら、

栗栖「お前はちっとも汚れとらんぞ・・・」

 

舞 「(悲しげに俯き)・・・けどまた明日からあいつの玩具にされる・・・」

 

栗栖「当分それは無いから安心せえ」

 

栗栖「お前には分からんやろが、それが暴力の微妙な力関係ゆうもんなんじゃ」

 

   あ然と彼を見つめる舞に、

栗栖「その力関係が崩れる前にあの気色悪い入道を倒してしまわにゃの」

 

舞 「(ぷっと吹き)入道・・・」

 

舞 「あいつにぴったり。ほんとに気持ちの悪い海坊主なんだから」

 

   笑顔の舞を見て驚き、

栗栖「笑顔がめっちゃ可愛いのう・・・」

 

   舞、赤面してあ然。

 

 

 

   夜、米田整骨院の外観。

 

   アームホルダーで左腕を固定した栗栖と舞が整骨院から出てくる。

 

 

 

○栗栖宅

   二階建てコーポの外観にN『栗栖宅―』

 

   同、すっきり片付いた六畳の室内。

   床に胡坐をかいた栗栖のこめかみに薬を塗りながら、

舞 「ほんとに御免ね・・・」

 

栗栖「もうええからはよ帰らな親が心配しよるで」

 

栗栖「お、そや」とポケットに手を入れる。

 

   パンツを出し、

栗栖「パンツ履かな、おいど風邪ひくで」

 

   頬を染めてパンツを受け取り、

舞 「あ、有難う、気が動転して履いてない事に気がつかなかった・・・」

 

   恥ずかしそうに上目づかいに栗栖を見つめ、

舞 「なんか変な事しなかった・・・?」

 

栗栖「(キョトンとし)変な事てなんや?」

 

舞 「(頬を染めて焦り)うぅん、いいの・・・」と言ってパンツをジャージのポケットに入れるのを見て訝し気に、

栗栖(何でいま履かんのや・・・?)

 

   意味ありげに見つめ、

舞 「・・・なにか私にして欲しい事はない?」

 

   天井の絵に二人の、

  「・・・」

 

  「・・・」

 

栗栖「(頬を染め)もし・・・嫌やなかったら・・・」

 

   伺うような目で見つめ、

舞 「嫌じゃなかったら・・・?」

 

栗栖「乳吸わしてくれへんか・・・」

 

舞 「(赤面し)え・・・」

 

   舞、恥ずかしそうに俯く栗栖をじっと見つめる。

 

舞 「こんな汚れた女の乳でもいいの・・・?」

 

栗栖「何回も言わすな。お前はちっとも汚れとらんし・・・」

 

栗栖「(照れ)わしゃ、お前みたいなタイプ好きじゃ・・・」

 

   舞、目じりに涙を浮かべあ然。

 

   天井の絵。

 

注、舞はスカートは履いてるし栗栖も服を着たまま。

   カッターシャツの胸をはだけて横になった舞の乳に栗栖がエビのように背を丸めて横たわり、目を閉じて乳に吸いついている。

 

   目を閉じて乳をチュウチュウ吸う栗栖を、舞は恥らいながら慈愛のこもった目で見つめる。

 

舞 (てっきりヤルのかと思ったらこんな赤ちゃんみたいに無心に乳を吸って・・・)

 

舞 (幼いとき母親の愛情に恵まれなかったのかしら・・・)

 

   ノーパンの割れ目が見えそうで影ではっきり見えない絵に舞の声、

  「栗栖くん・・・」

 

   恥ずかしそうに頬を染め、

舞 「やってもいいよ・・・」

 

栗栖「(目を閉じたまま)・・・」

 

舞 「ねえ、聞こえた?・・・」

 

栗栖「(目を閉じたまま)・・・わし、試合で急所潰されてしもうて・・・」

 

栗栖「(目を閉じたまま)しとうても出来んのや・・・」

 

   舞、驚く。

 

   ぎゅうと栗栖の頭を抱きしめ、

舞 「出来なくてもいいから舞とつき合って・・・」

 

   二階の明かりが点いた栗栖の部屋をベランダの外から見た絵。

       つづく

 

【愛がイク】 (62)再出発

【愛がイク】 (62)再出発

四百字詰原稿用紙換算10枚

ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

 

登場人物

広田民江(28) 170㎝。外見は砕けて見えるが内面は純真で見た目とのギャップがある。

神屋修三(50)170㎝。白髪交じりの紳士で、どこか崩れた雰囲気もある。

小田聖子(28)大阪弁の美人。

小田卓也(30)聖子の夫、誠実そう。

田丸洋子(45) 170㎝。生活の豊かさが全身に滲み出た色っぽい熟女。

N=ナレーション&呟き

 

 

〇神屋宅

   聖子と洋子が顔を見合わせて驚愕している。

 

   室内から玄関を見て、

神屋「聖子、そこで腰を抜かしててもしょうがない。狭いが、ま、入ってくれ」

 

   天井の絵。

 

   洋子と聖子が正坐して座り、

洋子「修三さん、これ一体どういう事なの?」

 

聖子「えっ、修三さんって・・・」

 

聖子「ひょっとしたら神屋さんの奥さんって田丸さんやったてこと?」

 

   洋子、驚く。

 

神屋「なんだ二人は知り合いだったのか?だったら話が早いな」

 

洋子「(神屋に少し怒った様に)あなた、私と彼女と二股かけてたってこと?」

 

   洋子を無視して穏やかな顔で聖子の子を見て、

神屋「聖子も一児の母になったか?」

 

   手を差し伸べ、

神屋「どれ、かしてみろ」

 

神屋「(子を抱き)よしよし、今日から私がお前のおじさんになってやるからな」

 

   洋子、聖子、あ然。

 

洋子「(あ然とし)・・・二股かけてて、それでもあれだったって事は・・・」

 

洋子「彼女がいなかったら私は本当にヤリ殺されてたかもしれないって事よね・・・」

 

神屋「くっ、お前の言葉じゃないが、人を性欲の化け物みたいに言うな」

 

神屋「年を重ねてもう大分落ち着いたわ」

 

   申し訳なさそうに、

洋子「御免なさい・・・」

 

   聖子、しゅんとなった洋子を見て驚く。

 

   神屋に言いにくそうに、

聖子「あの・・・」

 

神屋「男に逃げられて途方に暮れてここに来たんだろ?」

 

   洋子と聖子、驚く。

 

神屋「お前の人をナメた物言いには、そりゃ誰だって愛想をつかすだろうよ」

 

神屋「旦那に殴り殺されなかっただけでも運が良かったとしなきゃな」

 

   聖子、目尻を拭う。

 

神屋「お前が唯一逆らえないのはこの世で私だけさ」

 

神屋「口が達者すぎるお前を可愛いと思うのもな・・・」

 

   聖子、目尻を拭って頷く。

 

   それを見て洋子が驚く。

 

   二人の艶めかしい太腿の奥に見える下着から恥臭がほんのり漂い出てる絵のアップ。

 

   二人の太腿を見て感嘆し、

神屋「なんとも生々しいことよ・・・」

 

神屋「頃合いに脂が乗った美人が2人も並ぶと女臭さでむせ返りそうだわ」

 

神屋「ちよい股を開け。パンツが見える位だぞ」

 

神屋「熟れた太腿が4本並んだの見た事ないからな」

 

   恥らいながら股を開き、

洋子「こう・・・?」

 

   嬉しそうに股を開き、

聖子「ピロッ!神屋さんのハーレムや~」

 

洋子「ぷっ」と吹く。

 

洋子「(少し不安そうに)・・・ねえ修三さん、これから一体どうする気なの?」

 

神屋「死線を彷徨ったから分かるんだが・・・」

 

神屋「どんなに賢く生きる努力をしたって人は死ぬ間際には後悔するもんなんだ」

 

   洋子、聖子、驚く。

 

神屋「どうせ後悔するなら先々の事を思い煩うより、いまを成り行き任せに生きた方が得だと思わないか?」

 

神屋「ここにいる3人とも、それぞれを必要としてるんだろ?」

 

神屋「なのに嫉妬なんかでぶち壊してまた2年前に戻りたいか?」

 

洋子「(首を振り)もう二度と修三さんと離れたくない」

 

聖子「私も絶対嫌や」

 

神屋「俺もだ。そのためにはどうしたらいいか二人で考えてみろ」

 

   二人、途方に暮れたように顔を見合わせる。

 

   迷いながら、

洋子「・・・私達がガッチンコしないように修三さんと会う日を前もって決める?」

 

神屋「(頷き)それしかないだろうな」

 

   洋子、バッとバッグを開ける。

 

   手帳を出して、

洋子「聖子さん、シフト表を作りましょ」

 

聖子「(目を輝かせ)うちもおんなじ事考えてた」

 

   二人、床に手帳を置いて屈み、

聖子「まず互いの生理の予定日を書き込んで・・・」

 

聖子「残りの3週間をどうやって埋めていくかですよね?」

 

   すまして、

洋子「修三さんは生理なんか関係ないわよ」

 

聖子「ぷぷっ、それ、本人を前にして険がありすぎるー」

 

聖子「なんぼ神屋さんかて出血してない方がええに決まってるやん。ねー?」と神屋に同意を求める。

 

神屋「それ全然フォローになっちょらんわ」

 

聖子「(不安げに)ところでこのシフト表、いつからスタートするん?」

 

洋子「今夜からでもいいわよ」

 

洋子「まず初日は聖子さんからね」と手帳に書き込む。

 

聖子「はっ」として洋子を見つめる。

 

   嫉妬で不安そうに、

聖子「洋子さん、ひょっとしたら今日分はもう済ませたんとちゃう?」

 

聖子「なんか部屋に入った時、何とも言えん淫靡な匂いがしたんやけど・・・」

 

洋子「(赤面し)御免なさい・・・」

 

洋子「(恥じらい)だってぇ、こんな展開予期できなかったんだもの~」

 

   すがるような強い眼差しで、

聖子「神屋さん、今日もう一回、頑張れそう?」(あかんゆうても勃たせるけど・・・)

 

神屋「くっ、結局もとのサヤに戻ったって訳か」

 

   二人の太腿をいやらしく撫で、

神屋「俺達一体何をしてたんだろうな?」

 

洋子「ほんとよね」

 

   尚も太腿を撫でる神屋の膨らんだ勃起を見て頬を染め、

聖子(おっ・・・)

 

聖子「(洋子に)ねえ、うちはもう捨てられたからええけど・・・」

 

聖子「洋子さん、もし旦那さんに感づかれたらどないするのん?」

 

洋子「(すまして)実は、密かにそれを願ってる」

 

聖子「あー、悪い奥さんやわー」

 

洋子「そんな事よりシフト、シフト」

 

聖子「ほんまや、ほんまや」と屈んでシフト作りに没入する。

 

 

 

   川の土手にあるジョギングコース。

 

   手を繋いで額に汗して歩きながら、

民江「卓也さん足が早いからもう汗だくです~」

 

   欲情の眼差しで、

卓也「腋もアソコもびちょびちょ?」

 

   民江、頬を染めて頷く。

 

民江「あ、そうそう、うちの会社、私がいる支店は小さいけど、本体は全国規模で業績も絶好調なんです」

 

民江「で、うちの支店で正社員を募集する話が出てるんですが、卓也さん、パソコン出来ます?」

 

卓也「パソコンのエンジニアをやってた」

 

   顔を輝かせて驚き、

民江「じゃ、応募してみます?」

 

卓也「民江といつも一緒にいられたら最高だな。僕は民江と片時たりとも離れたくないから」

 

民江「私の方がもっと離れたくないですよ~」

 

 

 

   モスバーガーの外観。

 

   同、店内(満員)

   食事しながら恥ずかしそうに、

民江「なんか落ち着かないんですが~」

 

   汗をかいた太腿の絵にセリフ、

  「パンツを履いてないから周りの人に匂いを感づかれないか心配で・・・」

 

卓也「心配無用。民江の匂いは僕が全部吸引してるから」

 

卓也「勿体なくて人に吸わせられるもんか」

 

民江「ぐすん、卓也さ~ん・・・」

 

 

 

   民江宅のドアの外観。

 

   同、室内、

   事後。素っ裸の二人が手を繋いで壁に張ったバスタオルの前に立って見入ってるのを後ろから見た絵。

 

   卓也がタオルの血痕にキスするのを民江が恥ずかしそうに見つめる絵に、

N『思考に気をつけなさい。それはいつか言葉になるから』

  『言葉に気をつけなさい。それはいつか行動になるから』

 

 

 

   神屋宅外観。

 

   同、室内

   神屋が子をあやす横で洋子と聖子が楽しそうにシフト作りをしている絵に、

N『行動に気をつけなさい。それはいつか習慣になるから』

  『習慣に気をつけなさい。それはいつか性格になるから』

 

   満天の星空の絵に、

N『性格に気をつけなさい。それはいつか運命になるから・・・』

       つづく