【愛がイク】(61)スソガ
四百字詰原稿用紙換算11枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。
登場人物
広田民江(28) 170㎝。外見は砕けて見えるが内面は純真で見た目とのギャップがある。
神屋修三(50)170㎝。白髪交じりの紳士で、どこか崩れた雰囲気もある。
小田聖子(28)大阪弁の美人。
小田卓也(30)聖子の夫、誠実そう。
田丸洋子(45) 170㎝。生活の豊かさが全身に滲み出た色っぽい熟女。

N=ナレーション&呟き
『善通寺保育園』の外観。
卓也、子を負ぶって保育園から出てくる。
ポケットのスマホがグィングィン震える。
スマホを耳にあてると、
声「あの、民江です・・・大丈夫ですか・・・?」
卓也「妻にはショックだったろうと思う・・・」
声「お昼に例の喫茶店で会いますか・・・?」
半泣きで顔をくしゃくしゃにし、
卓也「会いたいよ・・・」
卓也「胸をかきむしられるほど辛いから、今すぐ民江に助けてもらいたいよ・・・」
○10人規模の小さな支店の社内(民江以外誰もいない)
民江、事務机に座ってスマホを耳に当て、目を潤ませて思わず掌を口に当てる。
卓也の声「けど、妻は一人で動揺してるのに、僕だけが民江の胸に逃げ込む訳にはいかないもの・・・」
民江、掌を口に当ててコクと頷く。
卓也の声「夕方まで一人で耐えるよ。民江も僕が妻とヨリを戻さないかと不安と闘ってるはずだものね」
掌を口に当てたまま目じりを濡らし、
民江(どおしてこんなに私の気持ちを理解してくれるのだろう・・・)
卓也の声「妻が帰る直前に家を出て、猛ダッシュで民江のスカートの中に帰るから」
顔をくしゃくしゃにして頷き、
民江「ぐすん、腋もアソコもツーンとさせてまってますからね・・・」
夕方、人が行き交う団地内。
帰路を歩みながら愕然とした顔で、
聖子(声も聞きとうないほど愛想つかされてたとは・・・)
聖子(うち、一体なんて事をしてきたんやろ・・・)
夕焼け空の絵に聖子の呟き、
N『きっと、ええかげんにせえよって、うちにカツを入れるために別れるフリしはっただけや・・・』
聖子宅の外観に呟き、
N『あの人がマーちゃんとよお離れる訳ないし・・・』
カツ、カツとヒールで階段を上がる聖子のふくらはぎのアップに呟き、
N『きっと家に帰ったら知らん顔で待ってくれてるはずや・・・』
同、玄関内
聖子、胸が高鳴りヒールを脱ぐ手が震える。
胸をドクンドクン鳴らしリビングの戸を開ける。
眠る雅治しかいないリビングにぼう然と立ち尽くす。
テーブルにラップしたおかずが4つあり、その横に署名済みの離婚届と入園手続証と書いた封筒あり。
聖子、それを見て椅子にヘナッと腰を降ろす。
離婚届をぼう然と見つめる。
おかずに手をかざし、
聖子(まだ温かい・・・)
聖子(うちが帰るギリギリまで雅治をみててくれはったんやわ・・・)
バッと両手で顔をふさぎ、
聖子(どこまで優しい人なんや・・・うちなんかにはもったいなさすぎるわ・・・)
暗いリビングのテーブルにうつ伏せになっている。
うつ伏せのまま顔を起こして眼前の携帯を見つめる。
夜空の絵。
民江宅のインターホンを「ピンポ~ン」と押す指の絵。
ガチャとドアが開き、半泣きの作り笑顔で、
民江「お帰りなさい」
卓也、流しに蓋を開けた箸をつけないままの弁当が置いてあるのを目にする。
その卓也を見て、
民江「喉を通らなかったから・・・」
民江「けど卓也さんの顔を見たからもう食べられます」
民江をバッと抱きしめ、
卓也「すまなかった、本当にごめんなさい・・・」
卓也「もう2度と不安な思いはさせないから」
民江、涙を浮かべてコクッと頷く。
同、室内
共に正坐して向き合い、
卓也「黙ってても伝わるとは思うけど、どうしても聞いてもらわないと気がすまない」
民江、超不安そうな顔。
卓也「こんなに・・・胸を絞られるほど人を愛したのは初めてなんだ・・・」
民江、驚く。
部屋の調度類と小物の絵に卓也の声、
「この部屋にある物一つ一つが、民江が一生懸命働いて買い揃えていったものだと思うと・・・何を見ても・・・」
一つしか置いてないぬいぐるみの絵に卓也の声、
「・・・うぐ・・・愛しすぎて涙が出そうになる」
家電等の絵に、
「きっと何度も仕事を辞めたいと思ったはず・・・虐めもあったかもしれない・・・辛くて何度も泣いたはず・・・」
驚愕して目を潤ませる民江の絵に卓也の声、
「僕は民江の声も吐く息も全身の産毛までも大好きだ」
卓也「民江の匂いが染み込んだこの部屋、民江が素足で歩いたこの床も壁も舐めたいほど愛しくてならない・・・」
民江、目尻を濡らしてブルっと身震いする。
卓也「部屋ですらこう思う僕が、民江の事を一体どれほど愛してるか想像がつくかい?」
民江、半泣きでぶるぶる震えて卓也に見惚れる。
卓也「うぐーっ、自分で言って、自分の言葉に感動して身体が震えてくる・・・」
民江、やや身体を前に倒して、合わせた手を太腿に強く挟んで唇を噛んで震えている。
卓也「こんな言葉を言わせてくれて、僕を見つけてくれて、本当にありがとう」
民江、両手で太腿を「ギューっ」と握る。
卓也「ぐすん・・・僕のこの気持ち、民江に伝わっただろうか?・・・」
膝立ちして卓也にしがみつき、
民江「わーーっ、伝わりましたよーー」
民江「息が止まりそうなほど伝わりましたよーー」
2人、抱き合ったままブルブル震えてえずき、
卓也「うぐぐうーー・・・」
民江「わーーっ」
卓也の手が太腿に触れている。
その手がいやらしく太腿を撫でる。
民江、頬を染めて、はぁ、はぁと小さく喘ぐ。
卓也、スカートをめくってパンツに手を入れる。
民江が「あっ」という顔をし「クチュっ」と音が鳴る。
その指を嗅ぎ、
卓也「鼻が慣れたせいか、ツーンが微弱になってきた・・・」
上目遣いで、
民江「ぐすん、それって、卓也さんには残念な事なんですよね・・・?」
ビッと立ち上がり、
卓也「ツーンをもっと濃密にするためにウォーキングに出発―」
卓也「で、帰りにモスで晩御飯にしよう」
嬉しそうに立ち上がり、
民江「はいっ」
民江「夫婦でウォーキングしてる人を見るたびにすごく羨ましかったんですー」
卓也「民江ちゃん、パンツ脱いで」
民江「えーーっ?」
卓也「ノーパンの妻とウォーキングする人が羨ましかったんですー」
民江「(赤面して呆れ)そんな人、いませんよ~」
夜、神屋宅の外観。
ピッカピカに掃除整頓した流しの絵。
布団の横に洋子の丸まったパンツがある絵。
事後処理したティッシュが丸まってる絵。
事後、うつ伏せになって電話し、
神屋「・・・承知した。住所はもう分かったな?」
携帯を床に置いた神屋に、横で事後の余韻に浸ってた洋子が、
洋子「誰からなの?」
上体を起こし、
神屋「さ、人が来るから服を着なさい」
洋子「えーっ、じゃあ帰んなきゃ」
Tシャツを着ながら、
神屋「いや、洋子も会わなきゃならん相手だ」
素っ裸で立つと同時によろけ、
洋子「あいたたっ・・・」
内腿を叩きながら、
洋子「まだ脚を開く感覚が戻らなくてスジがツっちゃう・・・」
洋子が畳んだティッシュを股に宛がう絵に会話、
「バレーで柔軟やってるんだろ?」
「あれとは微妙に開く角度が違うし、開いた上に貴男の体重が掛かるから・・・」
股にティッシュを挟んでパンツを履く洋子を艶かしく描いた絵。
スカートを履きながら、
洋子「いったい誰なの?」
洋子「あ、ティッシュティッシュ」と使用済みのティッシュを片付ける。
「ピンポ~ン」という音に洋子がはっとする。
神屋「出てくれ」
ガチャとドアを開けると同時に二人が「あっ」と驚く。
洋子「小田さん・・・」
子を抱いて驚愕し、
聖子「田丸さん、いったい・・・?」
つづく