漫画のシナリオ 【愛がイク】

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・

【愛がイク】 (72) 殴り込み

【愛がイク】 (72) 殴り込み

四百字詰原稿用紙換算12枚

ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ちあがるように書いてあり季節は常に真夏である。

 

登場人物

香山京子(16)165㎝。キリッとした美人。

香山組の組長(50)京子の父

同、若頭(50)温厚そうな顔

同、靖男(25)

田中組長(40)全身に龍の入れ墨。

若頭(40) 全身に龍の入れ墨。

子分A(25) 全身に龍の入れ墨。

子分B(25) 全身に龍の入れ墨。

N=ナレーション&呟き

 

 

 

   修一、走りながら左手を後ろに回す。

 

   京子のパンツの上から性器を触り、

修一「おー、盛大に濡れちょるのー」

 

   頬を染め、

京子「そのまま指を押し込んどいて・・・」

 

修一「むふ、片手運転は危険でござる」

 

   空の絵に「キッ」と小さなブレーキ音と修一の声、

  「ここか?調子のっとる組ちゅうのは・・・」

 

   こじんまりした三階建てビルの前でスクーターに跨ったまま2人がビルを見上げている絵。

 

注、車庫はシャッターが閉まり、階段横に田中興業の看板あり。

   同、組事務所内。ビルを見上げる2人が映ったモニター画面に声、

  「西们谁(なんじゃこいつら・・・?)」

 

   バイクから降りて後ろを振り向くと車がかなり後方で止まっており呆れて、

修一「あいつらヤル気あるんか?よおあんなんでヤクザをやってこれたのう」

 

修一「もおええ、二人でやろ。京子、刀を取ってこい」

 

京子「(嬉しそうに)はいっ」

 

   空の絵に会話、

  「き、京子、若は本気でやる気か?!」

 

  「当たり前やんか、うちの殴り込みデビューの足手まといにならんとってや」

 

組長「(あ然)こんなんデビューゆうんか?・・・」

 

   組ビルの外壁に取り付けられた監視カメラのアップ。

 

   片膝をつき両手でうやうやしく捧げた刀を手渡し、

京子「殿、伝家の宝刀でござる」

 

修一「うむ」と受け取るのを組長達あっ気にとられて見ている。

 

   三階への階段を上がりながら、

京子「修ちゃん、うち首斬りたいからうまいこと段取りつけてね」

 

修一「よしよし、見上げた心意気じゃ」

 

修一「親父に京子の爪の垢を煎じて飲ましたれ、ほんまビッたれが話にならん奴等じゃわい」

 

   後ろからついてくる組長と若頭がぞっとして顔を見合わせる。

 

   修一が「ドガッ」とドアを蹴り開ける。

 

 

注、室内前面に青竜刀をダラリと持った刺青まみれで上半身裸の中国人A、Bの2人が無表情で立っており、その後ろのテーブルに札束が無造作に三億円山積みされ、その後ろの大きなソファーに全身に龍の刺青を入れた若頭がふんどし一丁で胡坐をかいて不敵な顔でこちらを見ている。

 

   無表情で立つ中国人と対峙する修一と京子の後ろで組長達が戦いている。

 

   おどけた顔で、

若頭「香山の~アポなしで突然来られたらガサ入れか思うてビビるがな~」

 

修一「おどれらの口上はもう聞き飽きとるんじゃ。一言もしゃべるな!」

 

若頭「(不敵な顔で)ほおー、えらい威勢のええ兄ちゃんじゃのう」

 

修一「なに貫録かましとんじゃボケが」

 

修一「なんじゃその紋々は?竜の落とし子か?」

 

   組長達があ然とする横でくっと吹き、

京子「竜の落とし子・・・」

 

   若頭、怒りを露わにし目でAに合図する。

 

   組長達に振り向き、

修一「お前らは下がっちょれ」

 

  チャッと青竜刀を構え、

A 「是来死的?(死にに来たのか?)」

 

   刀をベルトに差しながら、おちょくるように耳に手を当て、

修一「あー?なんちゅーたー?」

 

   血相を変え、

A 「舐也有程度(なめるにも程がある)」

 

   腰をくっと落として構え、

修一「このクサレ不法滞在者がーっ!」

 

   目にも止まらぬ速さで刀を一閃し、Aの顔を「ガっ」と横殴りに斬り抜き、

修一「なにぬかしとんじゃー!」

 

   Aの顔の上半分がツっと斜めにずれる。

 

   ドサッと倒れ、胴体から顔が離れる。

 

   組長達、驚愕して「ひっ」と後ずさる。

 

   田中組若頭、驚愕。

 

   京子のパンツがじゅわ~と濡れるのを下から煽って見た絵。

 

京子「ひゃー、腰にずんっときて一瞬でずぶずぶや~」

 

組長(な、なんぼ居合の達人でも頭を真っ二つには斬れんぞ。なんちゅう腕や・・・)

 

   焦って青竜刀を構えたBと対峙し、

修一「京子、こいつの首切ってみるか?」

 

   嬉しそうに、

京子「うん!こいつ見た瞬間から生理的に気に入らんかってん」

 

組長「げーーっ・・・」

 

   刀を鞘に「チン」と納め、

修一「ちょっと待ってね、こいつの青竜刀が邪魔やけん」

 

   修一、腰をくっと落として構える。

 

   B、脂汗を流して右手で青竜刀を構える。

 

京子(こいつ、修ちゃんが構えただけで硬直しとる。確かにこの構えを見たらチビるわな・・・)

 

修一「むんっ」と目にも止まらぬ速さで刀を一閃する。

 

   修一、刀を鞘に「チン」と納める。

 

京子(ひゃっ!テンポ早すぎー。漫画やったらごちゃごちゃしゃべって、もっと引き延ばすのにー・・・)

 

   じゅわと濡れたパンツの絵に尚も京子の呟き、

  (格闘物やったら今のシーンで軽く3ページは引っ張ってるで・・・)

 

   あ然と青竜刀を構えたBの右手首が一㎝「つっ」と下にずれる。

 

   刀を握ったままの手首が「ぼとっ」と落ち、

B 「ぎえーーっ!」と絶叫する。

 

   田中組若頭、ぼう然として「じょー」と失禁。

 

   それを見てあ然としてる香山組若頭に、

組長「あいつ失禁しょったで、馬鹿たれが大きなツラしおって、うちには若がおるんぞ!」

 

   修一、札束を口に詰め込まれて「むぎうぅぅ」と呻くBの頭を引っ掴んでソファーに曳きづってゆく。

 

   怖気たつ若頭の上にBをドサッと投げ捨て、

修一「こいつの首が真っ直ぐなるように捕まえとけ」

 

   Bの髪をひっつかんで首を伸ばし、

若頭「わ、わしはどないなるんですか・・・?」

 

修一「知らん。姫次第じゃ」

 

若頭「(あ然と京子を見て)・・・姫・・・?」

 

   照れて焦り、

京子「あ・・・え?・・・」

 

   京子の前で片膝をついて刀を捧げ、

修一「姫、御存分に」

 

   赤面して刀を受け取り、

京子「うむ・・・」

 

京子「(赤面して焦り)で、ええの・・・?」

 

京子「(照れ)うち時代劇みいひんからどない返事したらええんか分からへん~」

 

修一「京子、ユーチューブで『琴姫七変化』を観てもっと勉強せないけんぞ」

 

京子「琴姫七変化?・・・」

 

   ごほんと咳払いし、

修一「(汗)そらまあええとして、さっさと片付けてしまえ」

 

修一「魂が無事中国に帰れるように再見 (さょうなら)ゆうて切っちゃるんぞ」

 

京子「はい」

 

京子「(上段に構え)再見・・・」

 

   スマホで京子をカシャと写し若頭に、

組長「みてみいあの凛々しい構え」

 

組長「ほんま琴姫七変化の松山容子を彷彿とさせるよのー」

 

京子「いやーーっ!」と袈裟切りに振り下ろした刀が「ガっ」とBの首に一㎝めり込み、

B、「ぎややーっ」と叫ぶ。

 

京子「あれ?なんで修ちゃんみたいに一発で斬れんのやろ・・・?」

 

   京子、焦って「ガっ、ガっ」と何度も斬る。

 

   上段に構え、

京子「はぁ、はぁ、今度こそ一発で・・・」

 

京子「いぎゃああーっ」と振りおろした瞬間、Bの髪を持ち上げてた若頭の腕を「ガヅ」と斬り落とし、

若頭「ぐぎゃあああー」と絶叫。

 

   のた打ち回る若頭を見下し、

修一「な、姫次第じゃろ?絶対お前も斬られるおもたわ」

 

京子「はぁ、はぁ、人を斬るのがこんなに難しいとは思わんかった。改めて修ちゃんの凄さが分かったわ・・・」

 

   ぼう然とカシャカシャとシャッターを切ってる組長に、

若頭「お、おやっさん、斬ってるとこは万が一ちゅう事もあるから削除した方がよろしおまっせ・・・」

 

修一「ま、剣道の心得も無いし、最初はそんなもんよ。気にせんとガツガツ斬りまくったれ」

 

京子「はいっ」

 

   天井の絵に「いやあーーっ」「ガっ、ガっ!ガっ、ガっ」という声と音。

 

   「はぁ、はぁ、はぁ」と胸を喘がせ刀をだらりと持ってズタズタになった二人の死体を見下す京子(彼女の後ろで組長達が腰を抜かして放心している)に、

修一「姫は人斬りになるのは諦めて樵(きこり)になった方がようござるな」

 

京子「(残念そうに)えー?やっぱりうち才能ないのん?・・・」

 

修一「今のは冗談。人を斬るのは技量より度胸じゃ」

 

修一「お前は度胸はあるけん、あとは慣れだけじゃ」

 

京子「(回りを見回し)どっかにもっと人がおらんやろか・・・?」

 

組長「(怯え)き、京子、今日はもうそのぐらいでええんちゃうかの・・・?」

        つづく