漫画のシナリオ 【愛がイク】

超美少年の愛(性同一性障害)は修一に恋していたが、ある切っ掛けを機に超美少女に変身して修一と・・・

【愛がイク】 (73) 香山組解散

 【愛がイク】 (73) 香山組解散

四百字詰原稿用紙換算12枚

ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあり季節は常に真夏である。

 

登場人物

香山京子(16)165㎝。キリッとした美人。

香山組の組長(50)京子の父

同、若頭(50)温厚そうな顔

同、靖男(25)

田中組長(40)全身に龍の入れ墨。

高畑(50)優しそうだが崩れた雰囲気を漂わせている(29話に登場)

沙希(32)170㎝。妖艶な美女。35話に登場。

N=ナレーション&呟き

 

〇田中組事務所内

修一「(組長達に)お前らはなんか袋を探してこの金を詰め込め」

 

靖男「へいっ」

 

修一「京子は監視カメラの映像を処分せい」

 

京子「はい、修ちゃん」

 

   修一、奥にドアがある事に気付く。

 

   修一がドアに近づくのを全員が動きを止めて注視する。

 

組長「・・・ひょっとしたら組長が隠れとるんか?」

 

   若頭の死体を見て、

修一「こいつが組長かとおもっとったぞ」

 

若頭「そいつは若頭で組で一番タチが悪かったヤツですわ」

 

   ドアノブを握る修一の横で京子が刀を構える。

 

   防音の分厚いドアを開けながら、

修一「なんじゃこりゃ、防音ドアか・・・?」

 

   奥の方から「あ、あ、あぁぁ・・・」と喘ぎ声が聞こえ、組長達顔を見合す。

 

   短い廊下を更に進む絵にN『奥にすすむと喘ぎ声がさらに大きくなった』

 

 

注、廊下の奥は十畳の部屋。殺風景な部屋にはWのマットレスのみ。低いテーブルの上に注射器多数、覚せい剤、酒瓶、コップが放置。マットレスで沙希と田中組長が裸で交接しており、その側で服を着たまま口と手足をガムテープで縛られた高畑が倒れているが、この部屋の様子はまだ描かない。

 

   無表情の修一の横で高畑を見て驚愕し、

京子(た、高畑さん・・・)

 

   ガムテープで縛られ、うつろな目で宙を見ている高畑の姿。

 

   次に修一達全員の眼前で無残にやつれて目が飛んだ沙希と田中組長が正常位で交接しており、田中の腰を両足で締め上げ性欲の虜となったかのようにしがみつき、

沙希「あ、あぁ、もっと、もっとぉ・・・」と喘いでいる。

 

   その光景をあ然と見て、

組長(・・・沙希・・・な、なんちゅう・・・)という絵にN『麻薬の甘い匂いと汗と精液のスえた匂いが充満し魔窟を思わせる凄惨な光景であった・・・』

 

   修一、無表情でテーブルの上の覚せい剤等を見る。

 

   次に高畑の前で二人が交接している部屋全体を見た絵。

 

   うつろな目をした高畑の顔のアップ。

 

   京子、涙ぐみ、悲しく切ない表情でいやいやをするように首を振る。

 

田中「はぁ、はぁ、沙希、もっと締めんかい、だいぶゆるんできたでぇ」

 

沙希「あ、あ・・・もっと動いて、もっとぉ」

 

   天井の絵に「きええーーっ」という絶叫と「ガヅッ」という音。

 

   刀を振り切った京子の足もとに田中の首が転がっており、沙希は首のない田中にしがみついて「あぁ、もっと動いて、お願いだからー」と腰を突き上げている凄惨な絵。

 

   組長達(修一含まず)、京子を見て驚愕し、

組長(とうとうやってしまいよった・・・)

 

   ガムテープを外してやりながら、

京子「高畑さん、しっかりして・・・」

 

   組長達が呆けたように見ている前で相変わらず腰を突き上げ、

沙希「ねえ、どうして動いてくれないの、ねえーっ?」

 

   田中を「ドガッ」と蹴り飛ばし、

修一「いつまでやっとんじゃ猿がっ!」

 

沙希「いやーーっ、抜かないでーっ!」と田中にしがみつく。

 

   修一、がっと沙希の髪をひっつかむ。

 

   顔面を平手で「バチーン」と殴ると失神してドサッと倒れる。

 

   全身のガムテープを外し尻をついたまま虚ろな目をした高畑に、

京子「高畑さんっ、しっかりしてっ、絶対うちが助けたるからねっ!」

 

修一「靖男っ、とにかく監視カメラの映像をはよ探せ!」

 

靖男「はいっ」

 

   組長達に、

修一「お前らははよ金を袋に詰めるんじゃ!」

 

修一「それと借金の証書もまとめて持って帰れよ」

 

組長「わ、分かった」

 

   天井の絵。

 

   修一にDVDを一枚手渡し、

靖男「若、これです」

 

修一「よし」

 

   修一、部屋の隅にある電子レンジの扉をガチャと開ける。

 

   中にDVDを入れる。

 

   タイマーを十分に合わせる。

 

   刀で「チっ」とガス湯沸かし器のホースを切り、

修一「よし、撤収じゃ!」

 

 

 

   空の絵に「バム」「バム」と車のドアが閉まる音と修一の声、

  「よし、京子は俺のバイクに乗れ、みんな急いでこっから離れるんじゃ」

 

   

   前出の切ったガスホースからガスが「シュー」と漏れている絵。

 

   レンジの中でDVDがメラメラ燃えてる絵。

 

   「ドガーーン」と事務所が大爆発する絵。

 

 

 

   香山組事務所の外観にNと京子と組長の声、

N『香山組事務所――』「今、うちの部屋を覗いたら二人とも死んだように眠ってた

わ・・・」

 

  「ここへ来るまでの間に高畑から大まかな話は聞いたんじゃが・・・」

 

   同、京子の部屋

   薄暗い部屋で高畑と沙希(2人同じベッドでパジャマ着用)が死んだように眠っている絵に組長の声、

  「なかなか仕事が見つからず食い詰めた挙句、田中がやっとる闇金に手を出して

しまいよって・・・」

 

   同、事務所内

   テーブルの上に札束がはみ出した紙袋多数、各々の飲み物が乗っており、テーブルの前のソファーに組長、若頭、靖男。対面のソファーに修一と京子が座り、

若頭「借りたのはええが無職で返済出来る訳もなく一ヶ月前に2人そろうて拉致されたちゅうお決まりのコースですわ」

 

組長「沙希はシャブ漬けにされてぶっ通しで犯され続けて、もう田中無しではおれん身体にされてしもうたそうや・・・」

 

若頭「沙希も可哀そうやが高畑の方がもっと悲惨でっせ・・・」

 

   沙希と田中が交接してるのをガムテープで巻かれた高畑が涙を流して見ている絵に若頭の声、

   「目の前で女房が犯されるのを一ヶ月も見せられ続けたら誰でも神経やられまっせ。ほんまえげつない事しょるわ・・・」

 

組長「沙希は当分入院させてシャブを抜かなあかんなあ・・・」

 

京子「入院したら治るん?」

 

組長「本人次第やが・・・まあ無理やろうのー・・・」

 

京子「えー、ほんなら二人は別れてしまうのん?あんなに苦労して一緒になったのに・・・」

 

修一「それより先にこの金の話じゃ。靖男、全部でなんぼあった?」

 

靖男「ざっと数えただけですが三億とちょっとありました」

 

修一「(組長に)この金でこじんまり手堅い商売やっとる会社を探して買収せい」

 

組長「えー?!」

 

修一「(呆れ)ほんまに、えー?が多いやっちゃのう」

 

組長「せやかて若、会社なんか買収してどないするねん?」

 

修一「京子のために決まっちょろうが」といわれ京子驚く。

 

修一「京子と知りおうてからずっと考えとったんじゃが・・・」

 

修一「もうそろそろ京子をヤクザの娘ちゅう境遇から解放してやってくれんかのう」

 

   京子、驚愕。

 

   組長達、驚愕。

 

修一「(組長に頭を下げ)頼むわ・・・」

 

   京子、目尻を濡らしてあ然。

 

   組長達あ然。

 

修一「こいつはいっつもあっけらかんとして、そんなん気にもとめてないように見える

が・・・」

 

   あ然と修一を見る京子の顔のアップに修一の声、

  「年頃の娘が気にせん筈がなかろうが・・・」

 

修一「(組長に)小さい時からみんなから距離を置かれて友達もおらんかったんやぞ、お前、そんなん考えた事あるか?」

 

   京子、俯いて肩を小さく震わせており、組長がそんな娘を申し訳なさそうに見る。

 

   京子の震える肩の絵に修一の声、

  「おまけに生理の事を教えてくれる母親もおらんかったんやぞ」「初潮の時にどんな

にとまどったやろか・・・」

 

   組長、若頭、涙を流して肩をプルプル震わせる。

 

   髪をおしゃれに編んでもらった子が母と手を繋いで幼稚園に登園してきた母娘二組を、ざんばら髪の幼い京子が羨ましげに見ている絵に修一の声、

  「幼稚園や小学校のとき、毎朝母親に髪をおしゃれに編んでもろた女の子達を見て京子はどんな気持ちがしたろうか・・・」

 

修一「そんなんを想像したら・・・」

 

   京子が揃えた膝を両の手でぎゅうと握る絵に修一の声、

  「俺は、俺と出会う前の京子の何を想像しても泣きそうになるんじゃわい・・・」

 

   京子が膝の上で揃えた両の拳をぎゅうと握る絵に修一の声、

  「そやのに親父に文句一つ言わんと、ほんま辛抱強い子やで、惚れ惚れするほどええ子じゃ・・・」

 

   京子の両の拳がプルプル震える絵に、

  「俺はこの子の強さが逆に悲しいわいや・・・」

 

    京子、涙と鼻水を流してプルプル震えている。

 

    突然修一の胸をドンドン叩いて泣きじゃくり、

京子「わーん、修ちゃんは何でそんなにうちの気持ちが分かるんやーっ、うちはそんなこと一言もゆうてへんのにーっ」

 

修一「俺がどんなけ膨大な時間をお前の事を考えるのに費やしたと思うとるんじゃ?」

 

   京子、目に涙を溜め、あっ気にとられて修一を見る。

 

修一「お前の身になって色んな事を突き詰めて考えたらそのぐらい想像つくわいや」

 

京子「ぐすん、お父ちゃんでもそんなに心配してくれへんのに、修ちゃんはずっと親みたいにうちのこと考えてくれてたん?・・・」

 

   わんわん泣きじゃくりながら修一の胸をドンドン叩いて、

京子「不思議やーっ、不思議やーっ、この地球に修ちゃんほどうちのこと愛してくれる人がおるんが、うちは不思議やーっ!」

 

   組長、若頭、靖男、鼻水を垂らして泣きじゃくりプルプル震えている。

 

   天井の絵に京子が泣きじゃくる声、

  「えーん、不思議やーっ、不思議やーっ、えーん」

      つづく