【愛がイク】(94) 沙希の新生活
四百字詰原稿用紙換算10枚
ページ数や内容に縛りのないweb漫画掲載を想定しておりネームがなくても順番にコマが起ち上がるように書いてあり季節は常に真夏である。
登場人物
力王山(40)身長2m。筋肉隆々の元レスラー。常に不気味な笑みを浮かべている。
香山房江(40) 170㎝。グラマーでむせかえるような色気を放つ美女。
房江の夫(50)冷たそうな顔
東 万里(40)大手ゼネコンの専務。好色で意地悪そうな顔
沙希(32) 170㎝。妖艶な美女。
精神病院の院長(60)身長150㎝で奇異な顔
同、事務長(50)好色で意地悪そうな顔

N=ナレーション&呟き
〇精神病院内
院長「ビデオを見られた以上、君には死んでもらうが、その前にメモリーカードを返すんだ」
力王山と睨み合う修一に、
院長「彼は元レスラーだ。どうあがいても君に勝ち目はないよ」
はっと閃いた顔をし、
修一(はい。ビッグイベント発掘!)
修一(こんな美味しいヤツを観客がいないとこで倒してたまるか・・・)
修一「俺を殺したあと沙希はどうするつもりな?」
院長「飽きるまで飼い殺しにするに決まってるだろ」
修一「美人とヤルためにこの病院を建てたわけか?」
院長「私の容姿を見れば分かるだろ?金を積んでも誰も相手にしてくれないからな」
メモリーカードを院長に投げ渡し、
修一「残念だがもうデーターは送信したあとじゃ。これがマスコミに漏れたらどうなるかのう?」
院長「問題ないさ。君を始末したあと家を家探しするだけだ」
修一「自分のパソコンに送信するほど俺が間抜けに見えるか?」
院長「(驚愕)・・・」
修一「そこで提案でござるが・・・」
修一「俺とハの字眉が試合して俺が負けたらデーターを返すし、勝ったら沙希に慰謝料を払ってもらうってのはどうかの?」
修一「無論、その場合もデーターは返すが」
迷ってる院長を見つめ、
修一(ヤツがのったら億単位の儲け。断られたら慰謝料だけ・・・)
院長「・・・慰謝料の額は?」
無表情で、
修一(よしっ、食いついた!)
修一「二千万。ム所に入る事を思うたらへみたいな額じゃろが?」
驚き、
沙希(十四日間入院してたから二千万÷の十四で・・・一発・・・百四十万・・・)
沙希(ひえええええ!私は花魁より高級―?)
院長「いいだろう」(本気で力王山に勝てると思ってんのかバカが)
修一「ただし、試合の段取りはすべて俺が仕切るぞ」
院長「(ほくそ笑み)いいとも、君のすきにすればいいさ」
薄暗い院内の廊下の絵。
暗く不気味な廊下を手を繋いで歩く二人をロングで描いた絵に会話、
「慰謝料なんかいらないからあんな化け物と戦うのはやめて・・・」
「心配無用」
貞子風の女がドアのガラスにへばりついてこっちを恨めしげに見てるのに気づき、
沙希「ひやっ!」と叫んで修一に抱きつく。
沙希「こんなとこに半月もいたとは・・・」
別の部屋の女が突然頭からガラス戸にドゴッと激突してきたので、
沙希「きええええええっ」と目をむいて修一に抱きつく。
夜空に「プルプルプル」とエンジン音と会話、
「久々に嗅ぐシャバの空気ってこんなに美味しかったんだーー」
「くっ、ム所帰りみたいなセリフじゃのう」
ミニがまくれあがってパンツ丸出しで修一にしがみついた沙希、回りの風景を見て不審がり、
沙希「あれ、修ちゃん家にいくんじゃないの?」
十五階建て高級マンションの外観に沙希のN『えええええ新築――?!こ、これが私の家なの?・・・』
注、3階角部屋の十五畳の1K。テレビと直置きしたシングルのマットレス。二人用の小さなテーブル(スマホとパソコンが並べておいてある)しかなく驚くほどスッキリした部屋。洗面所には香水のサムサラ、歯磨きセット、無駄毛処理シェーバー、洗顔クリーム等あり。
玄関内に入って目を輝かせて驚く沙希の後ろで、
修一「一応すぐ暮らせるように最低限の物はそろえたつもりじゃが」
洗面所兼バスルーム内を見て、
沙希「きやーっ、大きな鏡に収納棚もたっぷりあるー」
鏡の前に置いてあるサムサラを愛しげに手に取り、
沙希「サムサラ・・・」
修一「(すました顔で)沙希と言えばサムサラ。サムサラと言えば沙希」
嬉しそうに目尻を拭い、
沙希「うふ・・・」
コップに歯ブラシが2本立ててあるのを見て目尻に涙を浮かべ、
沙希「修ちゃんと私の歯ブラシ・・・」
無駄毛処理シェーバーに気づき、
沙希「きゃっ、無駄毛処理用のシェーバーまで買ってくれたんだ・・・」
修一「うん。でも夢が壊れるけん処理するとこは見せないでね」
嬉し泣きし、
沙希「うん。絶対見せない・・・」
修一が棚を開けるとバスタオルとフェイスタオルが5枚ずつ入っており、
修一「風呂上りに身体にちょっとでも綿ぼこりがついたらノイローゼになるけん・・・」
修一が、沙希宅のベランダの竿にバスタオルを干してる絵に彼の声、
「毎日通ってバスタオルを洗っては干すのを10回繰り返したんじゃ」
沙希「・・・10回も・・・毎日ここにきて洗濯してくれてたの?」
拡げたバスタオルを頬に当て、
修一「うん。部屋の風通しもかねてね」
修一「壁紙の接着剤で沙希がシックハウス症候群になったら大事じゃけんね」
沙希、あ然とし涙をツーと流す。
バスタオルを畳みながら、
修一「それにしても日本製のタオルが十回も洗わな綿ぼこりが止まらんとは製造者のクソめ、恥を知れ!」
沙希、泣きそうな顔で修一を凝視。
畳んだバスタオルを棚に戻しながら、
修一「もしこれでも綿ぼこりが出て沙希が不快な思いしたらメーカーにクレーム入れちゃるけんね」
振り向いたら沙希が涙を流してたので驚き、
修一「え、この部屋、気に入らん?」
沙希、顔をくしゃくしゃにして頭を振る。
ベランダの外から沙希宅を見た絵に会話、
「どう、気に入ってくれた?」
「なんてステキな部屋なの・・・」
テーブルの上を見て驚き、
沙希「スマホとパソコンまで買ってくれたの・・・?」
修一「なんかあったら俺ん家から三分で飛んでこれるけん、なーんも心配せんでええけんね」
隣と接する壁を拳で軽くカッカッと叩き、
修一「壁が分厚いから防音もバッチリ」
沙希の太腿とふくらはぎを後ろから見た絵に修一の声、
「生活音で隣ともめる事はないし、これがここに決めた一番の理由じゃ」
沙希、涙を流したまま呆然と修一を見る。
突然ばっと修一に抱きつき、
沙希「わーん、修ちゃんはなぜこんな繊細な気遣いができるのよーーっ」
ベランダの外から沙希宅を見た絵に会話、
「何で最上階じゃなく3階にしたかと言うと、停電になっても階段で何とか行き来できるし」「最上階は災害時には陸の孤島になるからじゃ」
「そんな事まで考えてくれたんだ・・・」
尚も同様の絵に会話、
「おう気がつかんで悪かった。腹が減っちょろう?中華のデリバリーでも頼もうか?」
「うん、お腹ペコペコだったの・・・」
快晴の空の絵にN『翌朝――』
房江宅の外観。
同、リビング
掛け時計が10時を指している。
夫、ソファで憔悴して頭を抱えている。
夫、玄関で「ガチャ」とドアの開く音がしたのでビクッと玄関の方を見る。
リビングの戸を開けて立ちつくし、
夫 「ふさえ・・・」と声をかけるが彼女は無視して洗面所の戸を開ける。
同、戸を閉めた洗面所内
房江、パンツを脱ぐためにスカートを手繰り上げる。
パンツを下す(扇情的な絵)。
そのパンツを洗濯籠に入れる。
洗面所の前に立って、出てきた房江に、
夫 「すまなかった。あんな事をして恥じてる・・・」と謝るが房江は無視して寝室に向かう。
夫、戸が開いたままの洗面所の洗濯籠に目をやる。
手に取ったパンツの股部を見て驚き、
夫 (ヤツの精液と房江の愛液が乾いてカバカバに固まってる・・・)
つづく